ようやく目の前にあった大量のファイルを片付けて、文字と数字しかないPCのデータを移し替えて、電源を落とした。
思い切り、伸びをしてため息つく。
時計の針は、夜半を指している 椅子にかけていた。スーツの
上着を取り、アタッシュに、
ファイルやら収めて、
もう一度時計に目をやる。

携帯を取り出しメールと着信履歴など見る。

ふぅとまたため息が洩れる。

君と些細な事で、言い合って
君は、悲しげな瞳で、僕を見て 『変わったね』と一言言うと
出てしまった。

君に何度か連絡したが、繋がらずにいた。

何故君は、あんなこと言ったんだろう?
僕は、君とずっと居たくて
不安定な夢を諦めた。

君が、いつかみていた。
ショーウインドーにある
指輪を買ってあげたかっただけなのに…。
あのまんまじゃいつまでたっても、あの指輪を買えなかった。

不安定な生活より安定した生活を選んだだけなのに…
君は、出て行ってしまった。

僕は、あのまんま夢を追い続ければよかったの?
君を苦労させるのがわかるのに 僕には、出来なかったんだよ。