11月17日、特に何も連絡がないので、何事も起きておらず普通に夕方迎えに行っていいってことだね、と夫と話し、わたしはカウンセリングに送ってもらった。
先月は、サバちゃんの具合が最悪で、そうさせてしまったのが自分であることで自分を責め抜いており、本来ならそういう気持ちをカウンセリングしてもらうのが筋だが、サバちゃんから目を離すことも怖く、カウンセラーさんに簡単に事情を伝えてキャンセルした。
カウンセリングにすら行けなくくらいの酷い精神状態であった。
それで、今月は行きたくて行って、懺悔を聞いてもらった。
とても時間が短くて高いカウンセリングだkれど、このカウンセラーさんとの付き合いは10年以上。
もはや彼女の存在なしでは立っていられない。
 

たった40分なので、夫にはどこか停めやすいところで待っていてもらい、以前は帰りにあちこち買い物をしてお弁当を買って帰るのを常としていたが、どこにも寄らず、まっすぐ動物病院に向かった。

サバちゃん、辛かったかな。甘えるかな。わがまま言うかな。

呼ばれて診察室に入り、映像を見せてもらう。
まず、胃にはピロリ菌は検出されなかったとのこと。これはその場で細胞を顕微鏡で見ればわかるものだからだ。
なので、理由はそこにはなかった。

内視鏡検査の映像。サバちゃんの美しい内臓。
先生の説明を聞きながら見ていく。
胃はピンクでとても綺麗で、いわゆるできもの状のものは何もなかった。ツルっとした美しい胃壁だった。
カメラは幽門を通って十二指腸に向かう。

十二指腸に入ると景色が一変した。
胃は綺麗なつるつるの壁だったのに、十二指腸はミカンの肌のように粒々して荒れている。
一つ一つの出っ張った細胞が、一つ一つ腫れていて大きくなってしまっているので、このように粒々状に見えるのだということ。
どうやら、それが大問題らしい。

細胞を24箇所から採取したとのことで、採取している先端の画像も見せてくれた。
血が滲んで辛い。
そして、「この子の幽門は、黒くはっきり穴が見えましたよね。これ、実は正常ではなくて、こんなにぽっかり穴が空いてることもおかしいんです、とドクターは言った。
逆流しやすく、うまく胃から十二指腸に運ばれないのはそれも要因であった。

もう細胞は病理検査に出したとのこと。
大体二週間で結果が出るとのことだが、二週間後は夫は地方出張で留守である。
それで、本来なら12月1日に検査結果を聞きに来るのだが、前倒ししても大丈夫だろうかと、夫が先生に聞く。
先生は30日の火曜日だけ休みでいないとのこと。
ならば29日の月曜日に検査結果は揃うだろうか? と尋ねると、
外部機関なので、何ともわからないけれど、早い場合は一週間とか十日で来ることがあるので、多分大丈夫でしょう、と。
それでは29日に来ますと約束して、サバちゃんの入ったキャリーを引き取った。

いつも検診で一泊させると、帰って来たサバちゃんはぷりぷりしていて、ワガママを言う。
甘えるかな、ワガママ言うかな。

帰宅してリュック型のキャリーをおろし、蓋を開けた。
サバちゃんは首を伸ばして、自宅に帰ってきたことを確認。

いつもなら、ピョン!とジャンプして飛び出るのに、グッタリしていて、もはやその気力もなかった。

抱き上げてベッドに乗せる。
ヘトヘトなのが見て取れた。
二泊病院にいたせいで、体の匂いがいつもと変わってしまっていて、病室特有の匂いになっている。
怒ってご飯を拒否していたそうで(ちゅ~るさえも拒否したらしい)、強制給餌されたせいで、
口の周りやあごの下がカピカピになっている。
洗ってやりたいが、こんなに消耗しているとそれもはばかられて、
ハンドタオルをお湯で絞って、ラグの上に来ていたサバちゃんを何度も拭いた。
何度もタオルをお湯でゆすいで何度も拭いたが、嫌がる素振りはなく、むしろ、ありがとう、という目で私を見た。
それからブラッシングもして、サバちゃんはドームベッドにこもった。

ほとんど食べてないのだから食べたがるかと思っていたのだが、昏々と眠っていて、夜になっても何も要求しない。

先生からの指示は、エサはウェットのみで。
薬は、明日からステロイドを二錠ずつ。腎臓の薬はラプロスのみ。
カリカリは中止。フォルテコールという腎臓の薬も中断。
ひたすらウェットでしのぐようにとのことだった。

ちょうどタイミングよく友達が送ってくれた高級そうなちゅ~るのようなものがあったのと、ドラッグストアで買っておいた缶詰やパウチ、それをいつでも出せるようにしていたが、この日サバちゃんは何も欲しがることなく、体を癒すようにただただ寝ており、
やっと「何か食べる…。」と言いに来たのが、日付が変わって19日の夜半過ぎだった。
ちゅ~るの総合栄養食を与えた。
ペロリと食べた。

その後、自分が非常に空腹であったことにやっと気が回ったらしく、
短い周期で欲しがったので、慎重に、慎重に、少量ずつ与えた。

誰かに頼んだり任せたりはもうしたくない。それが夫でも。
何を捨ておいても、サバちゃんの面倒を最優先する。
内視鏡は、受けて良かったと思った。意味があるはずだ、展開があるはずだと信じていた。


あずき色の肉球。

2021.11月。