◆月の立つ林で/青山美智子
2023年本屋大賞ノミネート!!
似ているようでまったく違う、新しい一日を懸命に生きるあなたへ
最後に仕掛けられた驚きの事実と読後に気づく見えない繋がりが胸を打つ、『木曜日にはココアを』『お探し物は図書室まで』
『赤と青とエスキース』の青山美智子、最高傑作。
長年勤めた病院を辞めた元看護師、売れないながらも夢を諦めきれない芸人、娘や妻との関係の変化に寂しさを抱える二輪自動車整備士、親から離れて早く自立したいと願う女子高生、仕事が順調になるにつれ家族とのバランスに悩むアクセサリー作家。
つまずいてばかりの日常の中、それぞれが耳にしたのはタケトリ・オキナという男性のポッドキャスト『ツキない話』だった。月に関する語りに心を寄せながら、彼ら自身も彼らの思いも満ち欠けを繰り返し、新しくてかけがえのない毎日を紡いでいく――。(ポプラ社サイトより)
読了。
独立した短編集ですが、タケトリ・オキナでみんな繋がっているし、少しずつ登場人物がリンクしているので読んでいて楽しかったです。
どのお話もとても優しくて心が暖かくなるようなお話で、【お天道様】がいちばん好きで、すごく不器用で優しくて涙ぐんでしまいました。
昔、金融機関の窓口をしてた時にお客さまに「あなた、笑顔がとてもいいわ」って褒めていただいたことがあって。ただ普通に接客してただけだから、すごく嬉しかった。そのお客さまも軽い気持ちでおっしゃったんだと思うけど、何の気もない言葉や行動で救われることってあるなぁ…って思い出しました。
そういう狙ったわけじゃなくて当たり前に誠実に働く人がいて、その人に救われる人がいて、その人も誰かを救っている。そういう優しさに溢れてました。
