◆有栖川有栖に捧げる七つの謎/一穂ミチ 他
デビュー35周年記念! 一度限りの豪華トリビュート作品集
予想をはるかに超える名編ばかり
それにしても、ここまでやりますか⁉
――有栖川有栖、思わず脱帽
レジェンドへのリスペクトを胸に人気作家7名が全力執筆!
真正面から挑戦する超絶技巧の本格ミステリから、女子高に潜入する火村とアリスや不可解なダイイング・メッセージに挑む
江神たちEMCの面々まで。「気鋭の作家が本気で遊んだら、
こんなものを書いてしまうのか⁉」と有栖川有栖を感嘆させた一度限りの豪華トリビュート。有栖川有栖による解説を収録。(文藝春秋BOOKSサイトより)
読了。
有栖川有栖先生のデビュー35周年をお祝いするトリビュート企画。執筆陣が今をときめく作家さんたちで豪華です。
〇青崎有吾「縄、綱、ロープ」
〇一穂ミチ「クローズド・クローズ」
〇織守きょうや「火村英生に捧げる怪談」
〇白井智之「ブラックミラー」
〇夕木春央「有栖川有栖嫌いの謎」
〇阿津川辰海「山伏地蔵坊の狼狽」
〇今村昌弘「型取られた死体は語る」
織守さんだけ初めましての作家さんでした(読みたい本リストには入ってる)。
好きなのは青崎さんと今村さんかなぁ。
青崎先生は作家アリス。とにかく解像度が高いというか有栖川有栖度(!)が高い。ラストのあの一文がもう有栖川先生。すごく有栖川先生を研究?したんだろうなぁ…ってのが伝わってきます。でも、ベースは青崎さんなのがまたすごい。
今村先生は学生アリス。学生アリスってだけで嬉しいんですが、ほんとにこういう風にEMCは謎に取り組んでそうっていうリアリティみたいなモノがありました。アリスとマリアの会話もすごく”こういう感じ!”が強いです。
阿津川先生が地蔵坊。マニアックだなぁ。こちらも地蔵坊もだけど青野さんと床川さんがすごく再現度高い〜と思う。
こういう企画って、(二次創作にするなら)キャラクターへの解像度だったり、有栖川先生への愛や理解度が問われるだろうから自分の作品以上に大変なんじゃないかなぁと思うのですが、どの作品も有栖川先生へのリスペクトがありつつ、しっかりそれぞれの作家さんらしさが滲みでていました。なんか一粒で二度美味しい的な感じ(?)で読んでいて、とても楽しかったです。
