◆名探偵のままでいて/小西マサテル

第21回『このミステリーがすごい!』大賞受賞作
「認知症の老人」が「名探偵」たりうるのか?
孫娘の持ち込む様々な「謎」に挑む老人。
日々の出来事の果てにある真相とは――?
認知症の祖父が安楽椅子探偵となり、不可能犯罪に対する名推理を披露する連作ミステリー!(Amazonより)



読了。

邦さんの隠し玉です。すごいよかった〜。


レビー小体型認知症を患うおじいちゃんが安楽椅子探偵となって、孫娘・楓の持ち込んだ謎を解いていく…という連作短編集。最初はほわほわとした柔らかな雰囲気かと思いましたが、後半はストーカー問題や楓の両親のエピソードも絡み、重ための展開でした。


わたしは恥ずかしながら認知症の方が自分が認知症であることを理解しているのかどうかということを考えたことがなかったので、おじいちゃんが自分がレビー小体型認知症であるとしっかり自覚していることに驚きました。

とにかく、おじいちゃんがかっこいい。

名探偵というだけでなく、自分が認知症だの自覚した上で、楓と接していることの冷静さとかその胆力とか。ラストの危ないシチュエーションでおじいちゃんが心配になりましたが、抜かりなくてさすがでした。


ラスト、楓がおじいちゃんに告白(相談)するシーンは涙ぐんでしまいました。楓はどんな告白(相談)をしたんでしょうか。岩田先生か四季か…気になるなぁ。


よい”物語”に出会えました。

邦さん ご紹介ありがとうございました。



続編も読みたい。