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 いわゆる一般向けの肩の凝らない「積徳論」。自己啓発系や精神世界系の著作内でよく語られている内容である。宗教的な学びを経験したことのある人にとっても常識的な内容だろう。2007年2月初版。

 

 

【徳を積み立てる銀行】
 あなたは銀行には2種類あるということをご存知でしょうか。
 一つは、お金を預けたり、借りたりする、普通の銀行のことです。もう1つの銀行は、いわゆる「宇宙銀行」という想像上のものです。
 そして注目すべきは、この宇宙銀行へ預けるのはお金ではなく、“徳”であるということです、人を喜ばせたり、尽くしたり、社会のために役立つようなことをすると、それが徳となって宇宙銀行に積み立てられ、満期になると積み立てられた徳の量だけの恩恵が“ラッキーな現象”として授けられるというものです。(p.2-3)
   《参照》   『成長の法則』 ジェフ・ケラー  ディスカバー
               【ブーメランの法則】
   《参照》   『超人「船井幸雄」の近未来予測』 柳下要司郎 (あ・うん)
               【 「損得勘定」 ではなく 「尊徳感情」 】

   《参照》   『愛の循環の中で宇宙に徳を積む生き方』 知花敏彦 (新日本文芸協会)

 

 

【教育が目指すべきは】

 運の善し悪し・成功の秘訣というものがあるとすれば、“徳を積む”という行為と関係している。(p.18)
 学校では、能力や才能を伸ばすことにウエイトが置かれているけれど、いくら能力や才能があっても徳がないとそれらが生きないことになってしまう。“夭折してしまった天才”と言われる人たちがその例である。
 教育の現場では教師も、「道徳」の意味や、「徳」の根源すら語れないようになっているだろう。だから拝金主義が大手を振って日本社会をブチ壊してきたのである。
   《参照》  『道徳力 「まこと」 の甦りが日本を正す』 丸山敏秋  風雲舎

 

 

【積徳のためのウォーミング・アップ】
 あなたも宇宙銀行に預金をするためのウォーミング・アップとして、笑顔をキープすることから始めてはいかがでしょう。
 ただし、ニヤニヤとやみくもに笑えばいいというものでもありません。「みんなのことが大好きです」という感覚で、軽く微笑むようにします。そうすれば、自然と表情はなごみ、きっと理想的なナイス・スマイルが作れるはずです。
 さあ、あとは実践あるのみです。
●朝、起きたら、家族に「おはよう」と言ってナイス・スマイル。 (p.39)
 朝一番で飼い犬のシケ桃ちゃんに話しかけるときは、無条件で笑顔になっているのに、家族の人間どもと話すときはウンコ顔になっている。せめて朝一番では、人間になんか会わないようにしよう。(学んでない?)

 

 

【頼まれ事に対して・・・】
 宇宙銀行に預金を積む人は違います。たいていの頼まれ事に対してイエスと答えます。なぜなら、面倒くさそうに思えても、損するように思えても、誠意をもってそれに答えてあげれば、潜在意識の誘導によって、何倍・何十倍もの恩恵となって返って来ることを知っているからです。(p.79)
 その例として、映画『ゴジラ』のテーマ曲を作った東京音楽大学の伊福部昭さんのことが書かれている。当時、その種の映画はゲテモノ映画といって蔑まれ、そんな映画の制作にかかわった人は大成しないというジンクスがあったのだという。しかし、伊福部さんは、
 「今の時代、庶民の楽しみといえば、映画を見ることぐらいしかない。そんな庶民の楽しみに少しでも音楽家として貢献できたら」 (p.80)
 という思いでテーマ曲の制作依頼を引き受けたという。
 頼まれ事や要請に対して、オールマイティーの「忙しい・・・」を常用する人は、大抵、形式的な美辞麗句で人の間を泳ぎ渡っている。本音という誠実さが表に出ない習性をもっているのである。そういう人といくら時間を共有しても、結果的にむなしいだけである。

 

 

【ただ存在してあげることだけで・・・】
 何もしなくてもいい。何もプレゼントしなくてもいい。ただ存在してあげることだけで、相手は最高の喜びを感じることができるのです。
 ですからあなたも、自分を大切に思っている人のところへなるべく顔を出すようにしてみてはいかがでしょう。その行為は、あなたの宇宙銀行に大いなる徳を積むことになるのです。(p.97)
 シケ桃ちゃんは、ゴハンをくれるし散歩に連れてってくれるチャンちゃんが近くを通ると、必ず小屋から出てシッポを振りながら笑顔を振りまいている。上記の文に則すると、こんなことでシケ桃ちゃんは宇宙銀行に大いなる徳を積んでいることになるのか? えらくイージーな積徳法である。これって単なる積得法だろう。
 しかしながら、「得」の元は「徳」のはすだから、根源的には積徳法であると確かに言える。

 

 

【惜福】
 宇宙銀行に徳の預金を積む人は違います。適度に遠慮することを知っています。福を惜しむことを知っています。福を惜しむ、これは「惜福」と呼ばれているようですが、それを肝に銘じると、福が何倍、何十倍にもなって返ってくることを彼らは無意識に察知しているのです。(p.120)
 この本には「惜福」しか書かれていないけれど、「福」に関する積徳法はまだ他にもある。
   《参照》   『いま大人に読ませたい本』  渡部昇一・谷沢永一  致知出版
              【3つの福】

 

   《関連参照》  『大天運』 深見東州 (たちばな出版) 《前編》
              【変化】
              【化 ⇒ 無形の宝を積む】
              【変 ⇒ 諸法無我】

 

 

 

<了>