イメージ 1

 タイトルに2013とあるけれど、2012年の年末を想定した科学的アセンションものである。この本に書かれているシリウスの叡智は、依然として興味深い。オコツト(シリウス発、冥王星経由)の情報が元になっている。16年ぶりに再読してみて、最初に読んだ時は多くの重要な点を見落としていたことに気づく。それでも、3日もかけてタラタラ読んでしまったから深く読めたとは全然言えない。じっくり集中して一気に読んでいたら、もっと面白い読書記録になっただろう。97年4月初版。

 

 

【変換人型ゲシュタルト】
 「あなたがタキオンと呼んでいるものは、地球人の意識の方向性に反転作用を作り出す力だと考えてください。意識の方向の反転によって生み出されてくる新しい形態概念を確実化させることが、変換人型ゲシュタルトの第1プログラムです。(p.33)
 「ゲシュタルト」というのは「認識のあり方」の意味。
 「変換人型ゲシュタルト」というのは、「次元変換を可能にする人類の新たな認識のあり方」ということ。
 要は、「虚数を、数学的なプロトコル上に現れるものというだけではなく、虚数領域をちゃんと認識しようよ」ということなんだけど、アインシュタインの光速度限界則を盲信しているようだと、第1プログラムで躓いてしまい、永遠に変換人型ゲシュタルトに至れない。

 

 

【タキオン空間】
 上記書き出しの中にタキオンという言葉が出てくるけれど、これについての説明。
 ファインバーグは純粋に数学的な産物としてローレンツ変換式の中の速度が光速度を越えた場合を想定した。その場合、変換式に含まれる√の中が負の数になってしまい、長さ、質量、時間という物理学の基本ディメンションはすべて虚数単位を持つことになる。わたしが当時タキオン空間と呼んでいたのは、このように虚数単位を持つ物理量を持つ世界のことだった。(p.31)
 下記リンク書籍も、今日の地球科学でゼロと測定されてしまう物理量の中には、虚数領域が実際にあるのだということをベースに記述されている。
  《参照》  『新ミレニアムの科学原理』実藤遠(東明社)《前編》
          【 虚数 i 】

 但し、著者のいうタキオン空間は、単なるエネルギー空間というだけではなく、内部⇔外部という空間認識の反転を可能にする世界である。その変換ゲシュタルト(認識変換)に関して、様々な用語や図を用いた説明がされている。禅的体験がある人なら認識変換してゆく過程が分かりやすいかもしれない。われわれ一般人にはやや難解である。しかし、科学的アプローチによるアセンション関連の書物を読んできた人なら、人類が新たな変換ゲシュタルトを達成すべきことの重要性はよくわかるだろう。

 

 

【タキオンが示唆する空間科学】
 還元主義的な宇宙観の中ではタキオンさえもある種の粒子的存在のように解釈されていますが、しかし、よく考えてみてください。もし、無限大の速度で運動するタキオンが存在するとしたならば、それは宇宙のありとあらゆるところに同時に存在することになります。しかし、ここでわたしはタキオンが虚的粒子として空間に遍在していると言っているのではありません。タキオンとはわたしたちが空間と呼んでいるものそのものではないかと考えているのです。そして、この空間自体に生命現象はもとより、あらゆる物質、すべてのエネルギー現象の本質が息づいているとの仮説を立てているのです。わたしたちは物質の構造ばかりに注意を払ってきましたが、物質の構造を背後で決定させている何らかの因子が、わたしたちがただ単に空間と呼ぶものの中に必ずあるはずです。この空間に潜在化させられてしまった虚的構造について、今からの科学はもっと深く考えていかねばなりません。そして、この構造は還元論や機械論的なフレームの中では決して解明できるものではないのです。その意味からすれば、ここで紹介しているタキオンの技術はもはや物質科学ではなく、空間科学とも呼ぶべき全く新しいテクノロジーだということができるでしょう」(p.117)
 下記リンクの中でシュメールの神官が語っているのと同じことが、既に著者によって語られていた。
  《参照》  『ガイアの法則』千賀一生(徳間書店)《後編》
           【物質科学】

 

 

【太陽系の最終構成に同調できていない人類の意識】
 16年ぶりに再読してみて、一番ビビッタのは以下の記述。
「次元変換とは新たな太陽系を作り出すことを意味します」
「新たな太陽系を作り出す・・・・?」
「現在のあなたには受け入れがたいかもしれませんが、もうすぐ、この太陽系に大きな変動が起こりはじめます。シリウスではこの変動のことを最終構成と呼びますが、最終構成に入ると、今までの太陽系は働きを終え、新しい太陽系が作りだされていくのです。この太陽系自体の創成は、実は、あなたがた人間の意識進化と対応しています。しかし、地球人の意識は、その進化の方向性にまだ同調することができていません。地球人に意識進化の方向を与えなければ、新しい太陽系活動にも支障が出てしまうかもしれないのです」
「でも、その最終構成とやらが自然に起こるものなら、人間の意識も自然に進化していくのではないですか」
「残念ながら進化は必然的に生起するわけではありません。実際には、地球人の意識進化を阻止する背景が存在しています。その背景を除去するために、シリウスのこのような関与が必要となっていると考えてください」
「意識進化を阻止する背景?」

「はい、プレアデスに起きている変質です。プレアデスはスマルに誘引されることによって次元の変換作用を不連続にさせる働きを作り出そうとしています。このスマルは、人間という次元を作り出すためには必要不可欠な力なのですが、最終構成においては人間の意識進化を妨げる強力な抑止力となります。わかりやすく言えば、地球人に物質という概念やエゴを与えている力とでも言いましょうか。地球人の意識の流れを物質中心に吸引していくことによって意識の反転力を弱めていく働きの総体のことです。この力があなたがたの意識進化に対する大きな妨げとなっているわけです。この偏映を今世紀中に修正しなければ地球人は大変なことになります」
「大変なことって・・・・?」
「最終構成の力自体が地球人の意識を虚無に変換させてしまうということです。・・・(中略)・・・。ここで言う虚無とはオリオンからの意識の分離、つまり精神進化の完全なる消滅です」(p.35-36)
 “精神進化の完全なる消滅”とは、物質的存在からの卒業、即ち「体主霊従」から「霊主体従」への進化が断たれることを意味するのだろう。
 この本が書かれていた20世紀中どころか、現在の人類の意識だって、依然として物質中心だろう。つまりスマルに誘引されっぱなしである。ゆえに2012年年末の契機において、人類は精神進化(アセンション)に失敗したのだろうし、今後もあと数年というエネルギーが減衰してゆく中での猶予期間中に、多くの人々の意識の軌道修正(変換)がなされるとは思い難い。だからヤケクソ気味にビビリ文をリンクしておこう。
 下記リンク内に、「アセンションがない場合」「アセンションがある場合」という記述がある。
  《参照》  『地球維新 解体珍書』白峰・鹿児島UFO(明窓出版)《後編》
          【2012年以降】

 ところで、アセンション関連の多くの著作において、プレアデスは精神性に秀でた善なる星系という記述がほとんどだったけれど、この本の記述は、プレアデスとオリオンの働きがまるで逆である。
 少なくとも、プレアデス(和名:昴)は日本と縁の深い星なのだから、この本の内容が正しいのなら、プレアデスがスマルに誘引された結果、世界維新の中心となるべき日本人の意識が「物・カネ」に固着してしまったのがアセンション失敗の大きな原因だったとも言えてしまうだろう。