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 タイトル通りの内容がバランスよく書かれている。海外に意識が向いている人や、実際に留学を計画している人にとっては、効率よく学べる良書だろう。『女性の品格』の著者でもあるけれど、こういう方の本なら読んでみてもいいかなと思う。2011年2月初版。

 

 

【意識のガラパゴス化は嫌よ】
 今や働く場は完全に世界の動きとつながっており、生活の場、暮らしの場も世界と密接に結びついています。にもかかわらず、それらからあえて目をそむけ、心の中ではのんびり国内派を目指す、憧れる、というのは、意識の上でガラパゴス化していくということです。
 不愉快でも現実を見据えて、苦しくても逃げないで立ち向かいましょう。
 グローバル化というのは、一部の人の問題ではなく、普通の人の問題であり、国際的な素養や常識をもつことは、現代人におけるサバイバル技術の一つなのです。(p.22)
 日本のことを思えば、ここに書かれているように、まさにサバイバル技術なんだろうけど、地方でひっそりとのどかに暮らしていたいというだけの人だって、諸外国との意識の接点が出来たら、生活が楽しくなるだろうに、とチャンちゃんなんかは思う。意識の接点さえできれば、そこから世界の見方はどんどん広がってゆき、興味の幅が広がってワクワクしだすのである。変化を厭い平凡な毎日を生きていて平気な人なんてツマラナイ。

 

 

【平家、海軍、国際派】
 戦前、「平家、海軍、国際派」という言葉がありました。
 「源氏、陸軍、国内派」が圧倒的に強いなかで、国際派は文化的で格好いいけれど、権力を握れず、弱い少数派、という意味で使われました。(p.31)
 へぇ~~。
 しかし、今や外国に出たくないと国内の仕事にしがみついているのは江戸末期のころに藩にしがみついて「他藩の者は気心が知れない」「わが藩に一生を託す」と言っている人と同じです。
 最近では、日本企業も海外で生産し、海外で資金を調達し、海外で売り上げを確保することが生き残りのうえで不可欠になってきているので、国際分野の仕事は企業の主流になりつつあります。
そして、海外部門を担当してきた経営幹部が多くなってきています。海外勤務を「飛ばされた」といって傍系視していた時代とは、大きく様変わりしているのです。
 ・・・(中略)・・・ 海外勤務は左遷、傍流ではなく今や経営者に必須の経験になっています。(p.32)
 現代という時代にあっては、世界を知らない人になんか、とてもじゃないけど企業経営のトップなんか任せられない。若いうちに外国勤務を命ぜられたら、将来を買われているんだと思って、二つ返事で飛んでっちゃうくらいの方がいいんじゃないだろうか。

 

 

【海外に住んでいる日本人の数】
 現在、日本人で海外に住んでいる人は、永住者と長期滞在者を含めて113万人です。(p.40)
 日本人のおよそ、100人に1人が海外に住んでいることになる。
 113万人は、現在の都道府県の人口順位で36位の宮崎県の人口とほぼ同じ。
 逆に、日本在留資格をもっている外国人の数なんと213万人もいるのである。
 どうしたって、人・物・カネ が混ざり合う時代なのである。
 因みに、
 海外に住んでいる日本人の内訳比率は、
 民間企業54.2%、 留学生・研究者23%、 自由業(芸術家・コックなど)4.9%、
 政府関係者3.3%、 報道関係者 0.4%、 その他14.2% とある。

 

 

【体力と、繊細すぎない心の強さ】
 飛行機で国から国へ移動するときは、自分で手早く荷造りをし、重い手荷物を持ち運ぶことができる腕っ節の強さが不可欠ですし、何処でも歩き回れるよう、足腰も強くなければなりません。
 語学の知識も役に立つのはその後です。(p.48)

 学部生の寮は相部屋が多く、ハーバード大学でも8人部屋です。個室でないと眠れないと言っていると話になりません。人が使ったベッドを使うのは当たり前で、キャンプなどに行ったら、テントの中で何人もの人が一緒に寝起きをすることもあります。他人のいびきや体臭などを気にせず眠らなければいけません。
 そうした生活力を身につけるには、あまり細かいことを気にしない神経の太さが不可欠です。(p.49)
 海外の資産家たちは、息子達をバックパッカーとして世界中を歩かせているのに、日本人の若者達が、『弾丸トラベラー』という番組を見て海外に憧れているという程度ならまるで論外である。
 最近は、甲子園に来るチームも多くが個室のビジネスホテルを使っているというけれど・・・・。

 

 

【笑顔とアイコンタクト】
 国際人の基礎力となる、丈夫な心身。これは大人になってからでは、なかなか獲得しづらいものです。(p.58)
 そして何よりも笑顔の多い子にすることです。親からたっぷり愛情を受けて育った子は、何ごとも自身を持って生きていけるようになり、丈夫な心を持つ大人への第一歩を踏み出します。(p.59)
 これって、国際人じゃなくったって大切なこと。
 星飛馬くんとコラボしている剛力彩芽ちゃんって、ご両親の育て方が良かったんだろう。
 視線は重要です。パーティーや集まりの時に無意識に誰かと目があった場合は、たとえ面識のない人でも目を見てにっこりほほ笑みましょう。「この人、私に気があるのかしら」などと邪推する人はいません。
 私もオーストラリアに初めていったとき、(略)べディという社交界のゴットマザーのような女性から「アイコンタクトを大事にしなさい」とアドバイスを受けました。(p.142)

 

 

【マナー】
 あいさつなどの良いマナーや習慣を身につけることも大切です。(p.59)
   《参照》   『みんなのためのルールブック』 ロン・クラーク (草思社)
              【ルール1】

 

 

【ユーモアや味のあるコメント】
 海外では、ユーモアや味のあるコメントがその人の評価にもつながります。
 例えば、社内の傍系にいて冷や飯を食ったとか、病気で同期より遅れたとか、左遷されてつらい思いをしたとかいう経歴を持っている人が、それをユーモアを持って語れば、人間的に温かい行動哲学を身に付けていると、外国の人にも一目置かれるでしょう。(p.55)
 人物交流の場で、成功ばかりの自慢話に感心するような人など、海外だからといっているわけがない。

 

 

【その場限りのリップサービスをしない】
 外国に行くと、悪気はなくても「日本に来なさい」とか、「日本の人を紹介しましょう」などと軽く言ってしまう人がいます。外交辞令で、その時気持ちよく友好的に過ごせればよいではないか、という考えでしょうが、それはその人の人間性を疑わせます。
 できないことは約束しない、その場限りのリップサービスをしない、というのは国際社会で信用されるために極めて基本的なことです。(p.65)
 チャンちゃんも経験が浅かったころ、外国人に「今度、家に遊びに来てください」と言ったら、「いつですか?」と返されて固まってしまったことがある。要注意!です。

 

 

【読書・必須】
 そして、できるだけたくさんの本を読む習慣をつけましょう。
 学校の勉強や仕事に関する本など、今の自分の生活に直接かかわる本だけでなく、歴史書でも小説でも、どんどん読みましょう。興味の持てる本を手当たり次第に読んでいくうちに、本当に好きな分野が分かってきますし、人間としての幅が広がります。
 そして日本語で自分の考えをまとめる力・表現する力も付いてきます。(p.61)
 おそらく、外国人と接する機会のある人は、いやが上にも本を読まざるをえなくなってしまうように思う。幸い日本には、先人達が残してくれた外国文化・日本文化に関する著作が数多残されている。若いうちから読んでいたら、将来、大いに役立つことだろう。

 

 

【国際社会で尊敬される日本人は・・・】
 国際社会で尊敬される日本人は、日本の伝統や文化を身に付けている人、少なくとも日本の文化の特徴を自信と誇りを持ち、外国人に語れる人です。
 たとえば、・・・(中略)・・・ (p.67)

 海外で働く女性ならば、ぜひ着物は自分で切られるようにしておきたいものです。
 男性も羽織袴を着るとぐっと男っぷりが上がるのですが、女性の和服以上に廃れてしまっているのは残念です。(p.160)
 日本人女性が、海外で、着物を着ていたら、圧倒的に注目を集めるはずである。
 なでしこジャパンの皆さんに、第二のユニフォームとして着物を持たせてあげるべきだろう。世界中が息を止めて見つめるはずである。
   《参照》   『英語は勉強するほどダメになる』 栄陽子 (扶桑社新書) 《後編》
            【日本人として、国際社会で活躍するために】
 これからは「伝統と文化」だけではなく、“クールジャパン”の代名詞であるアニメや漫画、ゲームについても語らなければならないかもしれません。私もオーストラリアや台湾に行ったとき、若い人から「ポケモン」や「浜崎あゆみ」について聞かれたことがあり、その分野への見識のなさを恥ずかしく思いました。(p.69)
   《参照》   『異文化に心を溶かせて』 穴口恵子 (悠飛社) 《後編》
             【日本認識の世代間格差】
   《参照》   『日本人の知らない日本語2』 蛇蔵&海野凪子 (メディアファクトリー)
             【知らないなら聞かないでください】

 

 

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