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 江原さんの対談だから、スピリチュアルな話があるのかと思ったら、いかにもこの手のタイトルにありがちなありきたりで下世話な話ばかりである。途中で何度も放りだしながら4日かけて何とか最後まで読み終えた。

 

 

【自己愛恋愛】
江原  納豆みたいにくっついていて、離れないラブラブなカップルほど別れも早い。
林   ベタベタしているのは、自分たちの姿を人にも見せたくてたまらないんですよね。恋人と愛しあっている自分が好き、という自己愛の裏返しでベタベタしている。自己愛の強すぎる人って恋愛に向いてないんじゃないかな。
江原  絶対に向いてないですね。(p.28)
 これを読んで思うのだけれど、昔の恋愛系歌謡曲って、殆どが自己愛系だったんじゃないだろうか。
 『私はピアノ』 なんて、冒頭の歌詞からして「人も羨むような仲が、いつも自慢の二人だった・・」で、周りから見られていることに幸せを感じているんだから、そういうイメージを愛している自己愛そのものだろう。『オリビアを聞きながら』 とか 『けんかをやめて』 なんかも、完全に自己愛の世界に酔っている歌詞なんじゃないだろうか。若い頃って、誰だって自己愛をスタート地点としているものなのかもしれない。
 下記のような自己愛表現もありうる。
江原  二人以上の恋人を同時に愛せる人がいるとしたら、きっとそれは自分自身を一番愛しているわけだから。(p.123)
 本当の愛と自己愛の違いなら、下記のリンクを辿った方が、ずっと学びは多いだろう。
   《参照》   『分裂する未来』 坂本政道 (ハート出版) 《後編》
             【本当の愛と自己愛】

 

 

【オスのメス化】
江原  知り合いで、芸大で教えている声学家がいるんですよ。彼が言うのは、昔はテノールとかは壮絶な努力をして、長いこと訓練してやっと高い声が出せるようになっていたんだそうです。それなのに、今の学生は努力なしで楽々と出るんですって。
林   ってことは、声帯すらも女性化し始めている?
江原  食事なのか、環境ホルモンの影響なのかわからないけれども、今どきの男の子は高音なんてひゃらひゃらと結構、簡単に出せちゃうそうですよ。
林   本当? それ、すごい。(p.55)
 じゃあ、多分女の子で低音が出せる子も増えているんだろ。

 

 

【神秘性や神聖なものが感じられない】
江原  でもね、改めて思うに、今の子供たちの恋愛感覚って基本的に間違っているような気がするんです。ここまで話してきたキスひとつとってもそうだし、セックスに至るまでの過程や、セックスに対する意識とか。そこに神秘性や神聖なものが感じられないんですよ。それはとても心配です。(p.96)
 だったら神秘性や神聖さに関して、何かしら語ればいいのに、この発言で章が終わっているのである。こんなんじゃあ一体全体どこにスピリッチュアリストとして教養があるのか全然わからない。
 代わりに参考図書をリンクしておこう。
   《参照》   『タオ・コード』 千賀一生 (徳間書店)

 

 

【感性の学びと忍耐の学び】
江原  ところで、今まで散々恋愛の話をしておきながら、逆説的に聞こえるかもしれないんだけど、ハッピーになりたいなら結婚はしないことだと思うんですよ。
林   それ、すごいお言葉ですね。(p.151)
江原  本当に幸せになりたかったら、いい仕事と、いい友だちがいて、いい恋愛があってというのが理想です。結婚だけがすべてではない。(p.152)
江原  結婚はスタートですよね。恋愛のゴールと思っている人は多いかもしれないけど(笑)。恋愛は感性の学びで、結婚は忍耐の学びなんですよ。(p.153)
 だから“感性が命”の芸術家は、結婚なんかしていようといまいと、飽くことなく浮名を流すのである。
   《参照》   『経営に生かす人脈の作りの極意 深見所長講演録13』 (菱研)
             【人間理解:チャイコフスキー編】
             【人間理解:パバロッティ編】

 

【本書の感想】

 若年の読者を想定して簡単に語っているからかもしれないけれど、江原さんの話に奥深さは殆ど感じられない。驚くほど下世話なはなしばかりでビックリしてしまった。テレビに出演していれば読者は多くなるけれど、本当に高度なスピリッチュアリストは、テレビになんかに出ているほど暇じゃない人たちである。日本神霊界の実相を知悉し日本を守っている人たちはそういう人たちである。
 若い女性が、この手の本を買って読むんだろうけど・・・・。
   《参照》   『日本語トーク術』 齋藤孝・古館伊知郎 (小学館) 《後編》
             【若い女性が買っていく本】

 

<了>