
マルハンなんて、昨年、テレビのCMで名前を知るようになったけれど、何の会社なのかも分かっていなかった。先頃、近所にできた店舗に入ってみて始めてパチンコ屋だと分かったばかり。マルハンの “ハン” は ”韓” のことらしい。 著者は、船井総研の方。2006年11月初版。
【クリーンマインド本気プロジェクト】
《参照》 『清掃が変える会社が活きる』 山本健治 日本実業出版社
【「清掃は教育ではない」という校長との大論争】
2005年12月からマルハンでは、「クリーンマインド本気プロジェクト」 と称し、クリンリネスの向上に取り組んでいます。その中で数多くの店長がトイレ清掃を日課とし、プロジェクトの活動が本格化しはじめました。
・・・(中略)・・・
事務所が汚なかったら 「きれいにしておけ」 と指示するのが、通常の指摘です。そんな単純な指摘の結果 「スタッフが言うことを聞いてくれない」 と悩むよりも、自発的にスタッフが清掃意識を持つよう 「意識の高い店長が行動で示せ」 と考えるのがマルハン流です。(p.23-24)
肩書きが上の者が、「自分は管理者である。トイレ掃除など平社員にさせろ」 というあっけらかんとした公務員の様な態度なら、間違いなくその企業は衰退していく。・・・(中略)・・・
事務所が汚なかったら 「きれいにしておけ」 と指示するのが、通常の指摘です。そんな単純な指摘の結果 「スタッフが言うことを聞いてくれない」 と悩むよりも、自発的にスタッフが清掃意識を持つよう 「意識の高い店長が行動で示せ」 と考えるのがマルハン流です。(p.23-24)
《参照》 『清掃が変える会社が活きる』 山本健治 日本実業出版社
【「清掃は教育ではない」という校長との大論争】
【少ない人材を大切に育てる】
大勢の中から人を選ぶ事が出来る企業(業界)では、芽が自然と出始めた人を育成プログラムにかけるのは当然でしょう。対して、「どんな人も一人残らず 『人財』 として育てる」 というマルハンの育成術は、時間的なロスも含めて非効率かもしれません。しかしながら、百人百様とも言える 「人づくり」 において、確固たるマニュアルなどは存在せず、黄金(成功)パターンもありません。「一人残らず活かす」 という発想においては、まさに 「長所伸展の法則」 を適用するのがベストだと思います。(p.34)
パチンコ屋に勤めていることを誇らしく思う人は少ないので、当初は募集してもなかなか集まらなかったという。そうであれば、一人ひとりを大切な、人材ならぬ 『人財』 として育てる船井総研の 「長所伸展法」 という基本的な人材育成法が、パチンコ業界には最も相応しかったのだろう。因みに、以前のパチンコ業界の様子は以下の様なものだった。
人材採用もままならず、スタッフは不正を働く客を管理するのが仕事で、経営者は目を盗んで不正を働くスタッフを管理するのが仕事だったホール業界では、人材育成などと言う考え方は皆無でした。(p.155)
【意見は必ずと言っていいほど受け入れてもらえる】
一般市民の意見吸い上げに関して、最悪なのは、警察の様な組織であろう。愛知県の豊橋警察署の新宅という警察官は、鈴木という暴力団の様な部下の非礼極まりない横暴を制止させるどころか加担しつつ、内部統制を敷いて署長へ事態が報告されないよう阻んでいた。 どのような組織にも、謙虚さを忘れて保身第一で行動する管理職は多いだろうけれど、組織内の地位が縦系列指揮系統に直結している警察組織ほど、悪弊が改まらないところはないだろう。
すべての警察官は、下記に示したパチンコ業界が上場できない理由をきちんと知って、法律に違反した者を正義の名において徹底的に処罰しようとする青臭い傲慢さを改めるべきである。公僕という原点に戻ってほしいものである。
《参照》 『霊ナンテコワクナイヨー』 美輪明宏 (PARCO出版)
【職業が招く大凶運】
副社長の韓裕氏も、新規採用セミナーのビデオで 「我々は今のマルハンを否定してくれる人材を求めています。自分の意見をどんどん言ってください」 と語っています。 ・・・(中略)・・・ 。
「自分の意見は必ずと言っていいほど、受け入れてもらえる。そんな包容力の高さがマルハンにある」 と、マルハンのスタッフが話します。個人の意見をできるだけ活かそうとする組織風土こそ、人材育成にとって一番重要な要素です。(p.46)
発展する企業は、顧客であろうと社員であろうと意見に関して非常に風通しが良い。職員をランク分けしているような組織は、方々から提出される多様な改善案を吸い上げる土壌を欠いているから決して優れた組織にはならない。「自分の意見は必ずと言っていいほど、受け入れてもらえる。そんな包容力の高さがマルハンにある」 と、マルハンのスタッフが話します。個人の意見をできるだけ活かそうとする組織風土こそ、人材育成にとって一番重要な要素です。(p.46)
一般市民の意見吸い上げに関して、最悪なのは、警察の様な組織であろう。愛知県の豊橋警察署の新宅という警察官は、鈴木という暴力団の様な部下の非礼極まりない横暴を制止させるどころか加担しつつ、内部統制を敷いて署長へ事態が報告されないよう阻んでいた。 どのような組織にも、謙虚さを忘れて保身第一で行動する管理職は多いだろうけれど、組織内の地位が縦系列指揮系統に直結している警察組織ほど、悪弊が改まらないところはないだろう。
すべての警察官は、下記に示したパチンコ業界が上場できない理由をきちんと知って、法律に違反した者を正義の名において徹底的に処罰しようとする青臭い傲慢さを改めるべきである。公僕という原点に戻ってほしいものである。
《参照》 『霊ナンテコワクナイヨー』 美輪明宏 (PARCO出版)
【職業が招く大凶運】
【パチンコホール企業の上場】
これが書かれた時点で、船井総研さんは、「パチンコホール企業は上場できない」 というその裏側の事情を知っていなかったことになる。プロフェッショナルにしては、ちょと勉強不足。
《参照》 『日本が潰してはいけない会社』 立川昭吾 (青志社)
【パチンコ業界に韓国人経営者が多い理由】
【日本でパチンコ屋は上場できない理由】
パチンコ業界関連での株式上場は、パチンコ・パチスロ機器メーカーやその周辺機器を扱う企業にはいくつかありますが、パチンコホール企業の上場はいまだありません。(p.120)
経営者の60%くらいが在日で、30兆円という巨大な市場規模をもち、社員数も数十万人いるこの業界で上場した企業はいまだにない。上場出来ないようになっているのである。これが書かれた時点で、船井総研さんは、「パチンコホール企業は上場できない」 というその裏側の事情を知っていなかったことになる。プロフェッショナルにしては、ちょと勉強不足。
《参照》 『日本が潰してはいけない会社』 立川昭吾 (青志社)
【パチンコ業界に韓国人経営者が多い理由】
【日本でパチンコ屋は上場できない理由】
パチンコホール業界には、今でも3つのマイナス・イメージがあります。「脱税」 と 「ボロもうけ」 と 「暴力団」。 いくらマルハンが一兆円企業になっても、世間からはまだまだ普通の目では見られない。だからこそ一流と言われる企業に負けない優れたシステム、ガラス張りの経理など、すべての情報を公開して、誰でもマルハンがわかるようにしたい。マイナス・イメージを払拭したいのです。(p.168)
いまだにパチンコ企業ってことで、うちの社員にはマンションを貸さない業者もいます。僕はすごく怒りを覚えるし、社員たちに対して本当に申し訳ない。だから上場を目指すんです。
資金調達が目的で上場するんじゃない。おかげさまで資金調達は大丈夫だからね。パチ屋と馬鹿にされ続けた社員たちに、上場企業で働いているんだというプライドをあげたい。それが、僕の夢です。(p.177)
どんなに意気込んでも、パチンコ業界が警察官僚の天下りを受け入れているのだから、ぜったいに叶わぬ上場である。一部上場するには、「(天下り)役員の名簿を公表する」 というガラス張りの条件があるのだから。それが「ウンコ警察」という「寄生虫」の庇護下にある「パチンコ業界の宿命」ということだ。いまだにパチンコ企業ってことで、うちの社員にはマンションを貸さない業者もいます。僕はすごく怒りを覚えるし、社員たちに対して本当に申し訳ない。だから上場を目指すんです。
資金調達が目的で上場するんじゃない。おかげさまで資金調達は大丈夫だからね。パチ屋と馬鹿にされ続けた社員たちに、上場企業で働いているんだというプライドをあげたい。それが、僕の夢です。(p.177)
《参照》 "警察・検察"に関する引用一覧
【無意味と思われるようなビジュアル販促】
私はあのCMを見ていながら、マルハンが何の会社なのか全然分からなかったし、名前と勢いだけが印象として残っていただけだった。そんな広告だからこそ、パチンコ好きな人々にとっては意味があったわけである。
サービス業であるホール業界では、白黒チラシで詳細な内容を伝えるチラシよりも 「出そうなイメージ」 「勢いを感じるイメージ」 のほうが、集客効果で勝ります。イメージを売り物にするサービス業界、例えば小売業界では無意味と思われるようなビジュアル販促が意外と重要なのです。(p.87)
なるほど、そういう意図であのマルハンのテレビCMは作られていたのか、と今頃、分かった。私はあのCMを見ていながら、マルハンが何の会社なのか全然分からなかったし、名前と勢いだけが印象として残っていただけだった。そんな広告だからこそ、パチンコ好きな人々にとっては意味があったわけである。
【そのためにはどうすればいいか・・・】
韓副社長が、マルハンに入社する前に、チサンという会社で学んでいたこと。
韓副社長が、マルハンに入社する前に、チサンという会社で学んでいたこと。
上司に言われたのは 「いいか、人の価値観はさまざまだから、あの人たち(キャディーさんのこと)もお前と同じことは考えていない」 と。 「お前が発する言葉は、いろんな受け取られ方をするが、結果として指示を聞いてもらわなければならない。そのためにはどうすればいいかを考えろ」 と。そのことばかり考えていた二年間でした。 ・・・(中略)・・・ 。
人が動く源泉は 「心のつながり」 や信頼だと思うんです。一人ひとりの関係ができた時に初めて 「お互いのために頑張ろう」 となります。チサンで数多くの体験から学んだことが、「人」 に対する私自身のこだわりにつながっています。(p.102-103)
人が動く源泉は 「心のつながり」 や信頼だと思うんです。一人ひとりの関係ができた時に初めて 「お互いのために頑張ろう」 となります。チサンで数多くの体験から学んだことが、「人」 に対する私自身のこだわりにつながっています。(p.102-103)
【他社大型店との競争】
大型店ならではの荒っぽさとオペレーションに生まれる隙・・・宮垣氏は徹底的に、キョーイチなんば店のその部分を突く作戦に出ました。その結果、大型店のパワー営業に圧倒されているように見えて、実は十分対抗できるイベント、曜日、客層、さらに機種タイプが見えるようになってきたのです。
「圧倒される日は深く気にせず、細かく分析し、勝てそうな部分は徹底的に勝ちに行く」(宮垣氏) ことを着実に実践することで、そこに 「負けない営業力」 が生まれたのです。(p.127)
ホール業界は、平日と休日で稼働に大きな差が出るから、大型店は労務管理などでもムラが出てしまう。このような大型店ならではのデメリットを逐一ついてゆけば、中型店舗でも小型店舗でも一籌を輸することはないのだという。「圧倒される日は深く気にせず、細かく分析し、勝てそうな部分は徹底的に勝ちに行く」(宮垣氏) ことを着実に実践することで、そこに 「負けない営業力」 が生まれたのです。(p.127)
【 『老人と海』 】
韓会長が60億の借金を抱えていた頃に読んだ本。
なるほど、ヘミングウェイの 『老人と海』 は、逆境にある中小企業経営が読むのに相応しい本だろう。
韓会長が60億の借金を抱えていた頃に読んだ本。
ちょうどその頃、借りてきたヘミングウェイの 『老人と海』 を読みながら、勇気を奮い立たせていました。キューバが舞台でね、サンティアゴっていう老漁師がカリブ海の沖へ出て、何日も何日も釣れない。自分はもう神に見放されたと思って嘆いているときに、巨大なカジキマグロが釣れる。自分の船よりも大きくてひっくり返りそうになる。 「これは神が与えた試練だ。だから人の手を借りることは、神に対する冒涜だ。自分一人でやらねば」 と決意する。 ・・・(中略)・・・ 「なんや、この爺さんも頑張っとるやないか、俺なんかはまだ40やないか、よっしゃ、もう一度やってみよう」 と勇気が湧いてきたんです。 (p.175)
中学生向けの推薦図書だったのでその頃読んだけれど、感想は、「・・・・」 だった。小説って、自分自身がそのとき置かれている状況に似ているとか、沿っているとかしないと、そんなに感銘を受けないのが常である。なるほど、ヘミングウェイの 『老人と海』 は、逆境にある中小企業経営が読むのに相応しい本だろう。
<了>