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 著者の作品には、絵と短文を組み合わせたもの多いけれど、この著作は、めずらしく文章が主体で作られている。

 

 

【人生の真の目的】
 いま世界を支配しているのは株式や金融といった市場経済、そして多国籍企業です。彼らはこの世界を経済市場と考えています。彼らにとってお金は人生において何かをやるために手段や道具ではなくて、目的になってしまっているのです。
 お金でお金を稼ぐ市場経済・株式投資は麻薬依存、中毒のようなもので、その人の理性を失わせ、ひいてはその人の人生における真の目的を失わせます。

 人生の目的とは何でしょう。
 「勉強していい大学に合格したい」 「安定した見栄のいい職業に就きたい」 「好きなことをしたい」 「欲しいものを手に入れたい」 とういうものがふつう目的と思われています。
 けれども、人生における真の目的は自分の内側にあるのです。
 そのためにギリシャ時代の哲学者や世界の賢者が言ったのです。「汝自身を知れ」 と。本当の自分の姿を知る。内なる自分を知る。すると、外側の世界における自分の存在の意味、真の目的がおのずと顕れてくるのです。
 だから、真の目的はまず自分自身を知ること、次に現世でそれを表現していくということになります。

 己の内側を知るためには、自分自身を見つめる時間をもたなければなりません。仕事や遊びや雑事に追われていてはそれはなかなかできないことです。
 真の自分、真の人生を求める人は、せわしい日常から意識的にはなれて時々独りになる必要があります。そして、孤独と静寂の中で
自分の深いところからの語りかけを待つのです。(p.4-5)

 

 

【自由】
自由に生きなさい
自由に生きてこそ
人は人生を、
心ゆくまで
味わえるのです。
自由に生きるためには、
恐れてはいけません
勇気を持って
生きていきなさい。  (p,41)

 

 

【自然という生命のサイクル】
 自然という大いなる生命のサイクルの中にいる自分を実感すると、人は深いところで安らぎます。(p.59)
 このことは常々感じていながら、ついつい自然の息吹の中で心身を休めることを怠ってしまう。せめて週末は、山中でテントを張り蝋燭の火で過ごそうと思い、車には常に積みこんで準備は万端でありながらなかなか実行していない。
 秋の気配が感じられる今日この頃、失われた自分を取り戻すために何処かに行こう。
 
 
<了>