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 タイトルからだと、安っぽいB級映画と思いやすいけれど、そんなことはない。

 

   《参照》    『キューティ・ブロンド』 

 

 

【コネ社会】
 下記の書籍の中に、映画の 『キューティ・ブロンド』 が言及されていたから見てみたのだけれど、それほどコネ社会の実状が感じられるような内容ではなかった。この程度のコネなら世界共通だろう・・・程度である。
   《参照》   『ジャパン・ハンドラーズ』 中田安彦・副島隆彦監修 (日本文芸社)
                【アメリカはコネ社会】

コネ社会につながる学生クラブという言葉からイェール大学の 「スカル・アンド・ボーンズ(骸骨と骨)」 という集団名を思い出し、その名前から秘密結社的なオドロオドロしいアングラ組織を勝手に想像するのであるならば、そのような期待に添う世界は、私生活上の夫婦でもあるトムクルーズとニコール・キッドマンが主演した 『アイズ・ワイド・シャット』 の中に描かれている。

 

 

【この映画の印象】
 見終わって最初に思いだしたのは、 『エリン・ブロコビッチ』 だった。裁判という共通項もあるけれど、利発な女性が大活躍する映画という点である。
 チャラチャラした外見を装って男たちの視線を引きつけながら、「本当は、頭だって悪くないんだから~~」 と思っている女性にとっては、いずれも最高の映画なのだろう。

 

 

【vs(ヴァーサス)】
 コネでハーバードの法科へ進学したワーナーを頂点に二人の女性との三角関係。
 ブロンドのエル vs ブルネットのビビアン。
 エルに対して有力法律事務所のボスがセクハラじみた行為におよんでいる場面に遭遇したビビアンは、エルが色をつかっていると勘違いしてしまう。でも、それは違っていた。それを知ったビビアンは言っていた。 I made a huge mistake.  対立関係はこれで消滅するのである。
 誤解が解けるというストーリーの組み立ては、アクセントを与える技術的な作法として映画の中でしばしば見かける。ハッピーエンディングの映画では、それが効果的である。
 『恋しくて』 という映画の中でも、ワッツがアマンダに対して、  Sorry, I misjudged you. と言っていた。いずれも女性同士間での誤解が溶解した場面である。最後に、上流階級のオボッチャマを捨てるという点でも 『恋しくて』 と 『キューティ・ブロンド』 は共通している。

 

 

【卒業のスピーチ】
 ハーバードの卒業式で選ばれたエルのスピーチ。
 ちょっといかしているから書き出しておいた。
On our very first day at Harvard,
a very wise professor quoted Aristotle.
“The low is reason free from passion,”
Well, no offense to Aristotle,
But in my three years at Harvard,
I have come to find that passion is a key ingredient
to the study and practice of low and life.
It is with passion, courage of conviction and strong sense of self
that we take our next steps into the world.
Remembering that first impressions are not always correct,
you must always have faith in people and most importantly
you must always have faith in yourself.
Congratulations, Class of 2004. We did it !
 first impressions are not always correct が、このストーリーの隠し味みたいなものかもしれない。
 エル、ビビアン、ワーナー、キャラハン、いずれもこのセンテンスに則している。最初と最後で印象が変わらないのはエメットだけだろう。

 

 

【この物語の結末】
 この物語の結末が、最後に字幕で表わされている。
Vivian dumped Warner.
She and Elle now best friends.
Warner graduated without honors,
without a girlfriend and without any job offers.
 つまり、男と女を巡る “華々しき逆転劇” であり、男はドブネズミ状態なのである。
 ドヒャ。
 
<了>