イメージ 1

 既に映画やテレビで、とっても有名な、「がばいばあちゃん」。10年前に、これを始めて発表したときは、ほとんど受け入れられなかったという。国民全体が、経済成長に翳りを感じ出した頃にヒットしたという。


【本当にアタマがいいと言える奴】
 アホはその明るさで社会貢献しなくっちゃ。
 でも、さらに俺は思うのだけれど、本当の 「アタマの良さ」 って知識の量じゃないはずだ。
 社会のなかでうまくやっていく力のある奴が、本当に 「アタマがいい」 といえるんじゃないだろうか。 (p.51)
 その通りだろう。
 知識の量が少々多めでも、そこそこアタマにいい奴は、それなりの会社に入れるだろうけれど、会社の力に依存するだけでは、自分で社会を生き抜く力は養えない。だから、会社が倒産したりリストラされると、たわいなく自殺してしまう。社会を生き抜く 「アタマのよさ」 は、知識の量によって計れるものではない。

 

 

【がばいばあちゃんのオリジナルメニュー】
 ご飯にしょうゆをかけただけの 「卵かけご飯の卵抜き」 とか、ジャガイモと玉ねぎを煮ただけの 「肉じゃがの肉抜き」 とか、玉ねぎとご飯を炒めただけの 「特性チャーハン」 とか! (p.52)
 そして、こんな作文を書いたのだという。
 「朝ごはんは、伊勢えびのみそ汁を食べました」 (p.91)
 ばあちゃんの言っていた 「伊勢えび」 とは、ザリガニだった。
 純情な少年は 「伊勢えび」 と信じていた。

 

 

【山はずっといるとこじゃなか】
 人生は山あり、谷ありって言葉の意味を知っとるか。
 頂上で記念写真を撮ったら、降りてきんしゃい。
 山はずっといるとこじゃなか。
 家も川もみんな谷にあると。
 冷たか水飲んで、もう一度山に挑戦してみんしゃい。 (p.122)
 漫才ブームで頂点を極め、これから先は、谷に転げ落ちてゆくだけなんじゃないかと恐れていたときに、ばあちゃんに教えられた言葉だという。こういうのを叡智の言葉というのだろう。

 

 

【ばあちゃんの 「生きる力」】
 人間の幸せは、お金が決めるもんじゃない。自分自身の、心のあり方で決まるんだ。
 小さな幸せを大きく感じられる心。
 それが、ばあちゃんの 「生きる力」 だった。 (p.69)
 幸せはお金の多寡に比例すると考える人々は、この世的な価値観に人生を支配されていて、本当の 「生きる力」 を失っている。
 濃厚な味わい、強い香りに慣れてしまうと、かすかなものの奥にあるものが分からなくなる。
  “繊細さ” は「寡」に宿る。「多」でも “繊細さ” を維持できるのは、お金に着することのない 「道の人」 だけである。
 
 
<了>