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 充実した内容の書籍を読んだ翌日は、コンパクトですっきりした記述の本を読みたくなる。そんな時は中谷さんの本が相応しい。たったの1時間で読める。


【読者限定】
【この本は、3人のために書きました】
① 明日の朝、明るく目覚めたい人。
② 今楽しいけど、もっと楽しくなりたい人。
③ 落ち込んでいる友達を、元気づけてあげたい人。
 前書きからこの本を読み始め、「これは普通の人には当てはまらないのではないか・・・」 と思いながら読んでいるページがかなりあった。しかし、読み終わってから、中表紙の裏、まえがきの前に、この記述があったのに気づいて、「そうか、なら分かる」 と思った次第。
 人生全般の何事であれ頑張る意思のない人はこの本を読んでも無駄である。どうして無駄なのか知りたいなら、頑張る意思のない人も読む価値がある。

 

 

【 大きく変わらなくていい。 少し、変わればいい。 】
 進化していく人は、少しの変化の積み重ねを毎日しています。
「生まれ変わりたい」とよく言う人がいます。
 でもその人は、いつまでたっても変わることはできません。
 生まれ変われない人の特徴は、「大きく生まれ変わらなければいけない」と思っていることです。
 大きく生まれ変わろうとしても、結局何も変わりません。 
 それよりも、「ほんの少し変わるだけでいい」と思うことで、人は変われるのです。
「生まれ変わる」というと、前とは全然別のものになる車のフルモデルチェンジをイメージします。
 そうではなく、どんどんマイナーチェンジをして少しずつバージョンアップをしていくことで成長していくのです。
 人間の進化は、海の生物が始めて陸へ上がるような劇的な進化ばかりではありません。
 どのようにして、少し変わるか。
「少し変わろう」と思えば、人間は比較的簡単に変われます。
 毎日少しずつ変わっていく自分に気づけば、毎日ワクワクできるのです。  (p.4-5)
 これを読んで、「な~んだ」と思う人は、変われないから、もうこの本を読むべきではない。
 人生に、劇的な変化など普通には起こらない。劇的な変化が本当に起こったとするならば、おそらくは当人にそれに相応しいだけの先行する何らかの積み重ねが必ずや数多あったはずである。

 

 

【ほおづえ】
 話が面白くないからほおづえをつくのではありません。
 ほおづえをついているから、面白くなくなってくるのです。 (p.22)
 読書の場合であっても同じである。
 内容が希薄で何を言いたいのか読み取る気になれない時と、内容が希薄であっても何とか読み取ろうと思えるときの、自分自身の姿勢が違っていることは自覚している。前者の場合は上体が仰け反っているし、後者の場合は前傾姿勢を取っているものである。

 

 

【 「ベストの状態」 が自分の実力】
 私は、女性の外見はその人の「ハイスコア」の状態を重視しています。
 完璧にメイクした状態が、その人の実力です。
 素顔は関係ありません。
 1度ハイスコアの状態を見ていい印象が残ったら、それがずっと続くのです。
 仕事も同じです。
「ベストの状態」があなたの実力です。
 実力がないと、「ベストの状態」は生まれません。
 それを覚えておいて、「ここまでは出せる」という自信を持っていいのです。
 平均的な力は必要ありません。
 本当は、ベストの状態を平均的に出すことができるのです。
「あれはたまたままぐれだ」と言って、自分の実力を過小評価する人が多いのが残念です。
「もう一人のすごい自分」を認めてあげることが大切です。 (p.82-83)
 この記述を読みながら、“メイク” という単語にとらわれ、「完璧メイクの美人より、スッピンで可愛い方がズットいい」などという通俗的な思いがよぎったから、著者の見解を訝った。
 しかしそれは、再度読み返してみると、著者の記述を正しく読み取っていなかったということであり、平常時の安寧を志向する凡庸な日常生活者的な考え方であて、それは著者が意図するところではなく、著者が限定する読者の読み方ではないのである。
 いつも通りの日常の延長でしかないのならば、結果は平均点(凡庸)にしかならない。自分自身の平均点をあげたい人は、まず “自分の心を持ち上げるべく” 積極的に著者の考え方を取り入れた方がいいだろう。
 
 
<了>