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 「これは決して難解な読み物ではない。ごく普通の少女が天使に導かれ、さまざまな体験を通して、生の神秘や潜在能力の無限の可能性、生まれ変わりによる意識の成長、自由意志と運命に隠された意味や宇宙と生命の謎を知るという、興味の尽きない不思議な物語なのだ。」 (p.286) とあとがきに書かれている。
 この記述どおりの書籍である。スウェーデンボルグの霊界探訪記のような内容。良書。

 

 

【死刑制度】
 死刑囚の霊が数多くの災いをもたらすという事実を知ったら、死刑制度に賛成するものはいなくなるだろう。凶悪な人間の霊をわざわざ肉体から解き放ち、思いのままに悪事を働かせるような愚かなことはすべきではない。(p.39)
 田中角栄・元総理大臣を有罪に至らせた堀田さんの娘さんが原因不明の障害者になり、その後、堀田さんはボランティア活動に挺身するようになったという話は良く知られている。例え極刑に至らずとも、裁判に関わる人々の人生はその家族をも含めて悲惨になることが多い。
 肉体を持たない怨念霊ならまだしも、肉体をもったままの怨念である生霊を解除できる霊能者さんは、そうどこにでもいるわけではない。

 

 

【因果の法則】
 この因果の法則は、普通に思われているよりも、ずっと複雑なのよ。だから、前世で人を殺したら、今世で人に殺される、というほど単純なものではないの。・・・(中略)・・・。もしそうなら、神の法則は 『目には目を歯に歯を』 という野蛮な法と変わらないでしょう。
 そうではなくて、大切なことは、人を愛すること、許すこと、人のためになることをすることなのよ。そうすることで、かつてのカルマは解消されて、魂は成長をとげることができるのよ」 (p.132)
 唯一、愛によってのみ、悪因縁は差し替え解消が可能である。
 悪因縁をネタに信者を揺する邪悪な宗教家・宗教団体は、信者に、愛することを指導するのではなく、金品による布施を要求する。壺だとか、印鑑だとかである。因果の法則に基づく輪廻転生は、愛へと連なる人間の内的な学び、覚醒、向上のためにある。お金で済んでしまうのなら輪廻転生の意味がない。
 まともな宗教家・宗教団体なら、愛を持って帰一し、愛を持って人を救済する方法を伝授しているはずである。

 

 

【低級霊と高級霊】
 低級霊は趣味の悪いいたずらが好きだからね。物質化現象には要注意ってことさ。低級霊の意識の波動はレベルが低く粗雑だから、鈍重な波動をもつ物質に働きかけることが、さほど困難ではないんだ。
 反対に、高級霊は霊的波動が精妙であるため、物質に直接はたらきかけることはあまりない。高級霊は多くの場合、人目を引くような形では現れない。彼らは人間の潜在意識を通して密かに真理を教える。そのため、そのことに気づかない人や、その真理を自分の考えだと思い込む人も多いのさ。  (p.271)
 ビブーティー(聖灰)を出していたサイババは、その行為によって自ら低級霊扱いの霊能者であることを証明していたのである。国内でも、「金粉が降ってきた」 という話で盛り上がっていた宗教団体の低級さは、いかんともしがたい。教団の霊層も信者もまさにその程度である。そこにいかなる愛があるというのか。「金粉」と「愛」に、何の関係があるというのか。
 高位の霊覚者は、低級霊を使って民衆を導くようなことは決してしないものである。      

 

 

【霊的真理を知ると・・・】
 霊界上層部の様子。
 「ここではみんなが一つに結びついて、他者のためになることをすることが、自分の喜びになるんだよ。霊的に進歩すればするほど、エゴから離れ、ほかの者を愛し、喜びを分かち合うようになる。なぜなら、霊的真理を知ると、ひとりひとりが愛と生命の絆で強く結びついていることを悟るようになるからさ」
 「いいなぁ、地上もはやくそのようになればいいのに」  (p.126)
 しかし、
 現在は、霊性の暗黒期から、光明期へと大きく転換するかどうかの大切な時期にあたるのです。人間が霊的本性に気づかず、エゴや欲望が肥大化し唯物主義が頂点に達すると、経済が破綻し、社会が混乱して凶悪な事件が頻発します。
 それに呼応して、地震、洪水、旱魃、疫病などが世界各地で起こるようになります。・・・(中略)・・・。人々が物質に執着し、エゴや欲望のままに生きるならば、悲劇は避けられません。(p.277)
 
 
<了>