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 人生の意味が、とても分かりやすく書かれている。こういった本を良書というのだろう。この手の本は結構おおく出版されていて、精神世界というジャンルの書架で比較的容易に手に入れることができる。
 ラマーという翼の生えたウサギさんが、他のいろんな動物たちと出会いながら、人生の意味を学びつつ成長してゆく。

 

 

【あらゆるものと話ができる・・・・には・・・・】
 「話をするのは生き物だけじゃないってこと。どんなものにも言葉はあるの。風とだって、岩とだって、川とだって話はできるは。耳を傾けさえすれば、あなたのまわりのあらゆるものと話ができるのよ」
 「それって、あらゆるものにぼくの言葉がわかるってこと? 木でも・・・・何もかも、なの?」
 「すべてではないわ」 とリディアが答えた。
 「あなたが、その一部だと感じたときとか、あなたが心をひらいたときだけよ。そこが肝心なところよ。お互いに通じあっているかどうかね」  (p.17)

 

 

【何よりも大切なこと】
 何よりも大切なのは、どんな苦しみや痛み、失望を味わうことがあったとしても、愛とは何かを学ぶこと、それを見つけるまでは、休むことも、立ち止まることもできないのです。
 そんなことを、リディアはラマーに話しました。 (p.23)
             【15】選択する
             【愛なき人に】

 

 

【自分自身で決断する】
 「あたしたちが大人になって、自分の人生をどう生きようかを決めるときに、自分以外の人に口を出させてはいけないの。それがたとえ両親であっても、ね。どの道を行くかは、自分自身で決断をするものだわ」  (p.99)

 

 これは「自立」という、スピリチュアルな最重要課題を成就するための基本。

 

 

【大きく輝く、それとも、ちぢんで暗くなる】
 「あたしたちが何かを考えたり、感じたり、したりするとするでしょ。そのたびに、あたしたちは大きく成長するか、あるいは逆に、小さくちぢんでしまうかしているのよ、これが、あたしたちのほんとうの姿なの」
 また、リディアはラマーに、こうも語ったのです。
 「選択は、いつもあなた自身がするものよ。一見、そういうふうに見えないときでもね。まわりの人たちに、愛と理解と思いやりをもって手を差し伸べれば、あなたの魂は大きくなる。だれかを傷つけたり、無理やり自分の考えを押し付けたり、何かを奪ったりすれば、あなたは活気を失い、明るく灯っていた光もどんどん暗くなっていくわ」  (p.103)

 

             【50】祈り

 

 

【愛と知恵】
 「賢くなっていく人というのは、自分の感覚におぼれすぎずに、理屈に走りすぎないでものごとを吸収できる人間なのだと思う。愛と知恵の結びついたものほど、私たちにとって尊い教えはないわ」 (p.107)

 

 

【聖職者のいう “神の愛” は本当の “愛” ?】
 リディアが言いました。「自分で正しいと思うことを信じるのと、信じないと罰せられるのでしかたなしに信じるのと、どっちが良いと思いますか?」
 クリストファー神父が口を開きました。
 「何が正しいかを人々に決めさせれば、彼らは正しい選択をするとはかぎらないんだよ。まちがった道を選んだら、どういう目にあうかを、あらかじめ知らせておくべきだよ。神には、わたしどものことはすべてお見通しなのだ。神の意思は犯すべからざるもの。神の言葉どおりにふる舞う人間を、神は祝福なさり、神の言葉に背く者は罰せられる」 ・・・(中略)・・・。
 「神は神聖で神々しい存在であらせられる」 とクリストファー神父。
 「神は唯一絶対の創造者であらせられる」 これはスミス師。
 「神は愛の化身であらせられる」 と、グッドバディ牧師。
 「その人、ぼくには愛って感じがしないけど・・・・」 ラマーは感じたことを率直に口に出しました。
 「愛は人を罰したりしないものなんじゃないの? つまりね、愛が怖いから、自分で考えられなくなるなんてこと、ないんじゃない? 神様だって、そんなことしないと思うんだけど、どうかな?」
 そう言った瞬間、ラマーの翼に紫色の光りが走りました。  (p.75-76)

 

 

【愛】
 「この感じはどこからくるの?」
 「それはあの光りのかけらです。われわれを生きるに足る者にしてくれる内なる神の部分が、愛の源なのです。そして、愛はあらゆるもののみなもとです。創造し、霊感を与え、教え、忍耐するのが愛です。癒し、許すのも・・・・」
 「それに、あったかいよね」 ラマーは口をはさみました。
 「そのとおり、温かいですね。愛のエネルギーが、命を生み出すのですから。愛があるから、われわれは存在しているのです」
 「じゃあ、愛にも色があるの?」
 「愛の色は無限に近いです。・・・(中略)・・・」
・・・(中略)・・・。
 「愛は答えを必要としない謎なのです。実のところ、愛は何も必要としません。われわれは、ただ、愛がそこに、われわれの内にあることを知っていればいいのです」  (p.115-116)

 

 

【訳者あとがき : 灰谷健次郎】
 人はどこからきて、どこへ行くのか。
 生きることの意味? 愛することは? 学ぶことは?
 それらは全て、人類の永遠の課題である。その哲学を、これほど平易に、楽しみながら理解へと導いてくれる物語が、かつてそんざいしただろうか。
 いわば、これは新しい聖書である。
 この書の、どのページからも、わたしたちは人生のきわめて大事な指針や啓示を受けることができる。 (p.160)
 そのとおりだろう。
 この文章に続いて、灰谷さんが重要と思ったであろう箇所が数箇所本文から抜書きされている。私自身が、本の隅を折り返しておいた箇所に殆ど重なっていた。
 この本の記述には、色彩を主体に体感できるものがホンワカと記述されている。それこそが異次元界の実相なのであろう。そのようなホンワカとした記述に身をゆだねることで得られるものがある。この世的な感覚はさておいて、この本のそのような世界に入ってしまえたら、別の良さが体感できるのではないだろうか。 
 
<了>