
ラグジュアリー・カーのレクサスがアメリカ市場で計画されて成功してゆく一連の過程が書かれている。
先に、『「レクサス」が一番になった理由』 を読んでいたこともあり、それほど印象的な内容はない。
【GMとの協調】
トヨタは、ハイブリッド技術ですら、数年前にGMに提供しているのである。
先に、『「レクサス」が一番になった理由』 を読んでいたこともあり、それほど印象的な内容はない。
【GMとの協調】
トヨタとGMは協調もしている。その象徴が、両社が1984年にカリフォルニア州フリーモントに設立した合弁生産拠点NUMMIだ。・・・(中略)・・・。GMとの合弁会社設立で米国に足がかりを得た豊田会長は、カローラの成功で蓄えた資金を元手に米ケンタッキー工場の建設とレクサスの開発に着手し、1989年レクサスを世に送り出すことに成功した。 (p.23)
日米貿易摩擦・日米半導体摩擦などで、日本企業がアメリカ企業に徹底的に叩かれてきた経緯から、トヨタは、先んじてGMと協調する道を選択していたらしい。なにせ、「GMにとって良いことは、アメリカにとって良いことだ」と言われるほどのアメリカ自動車業界№1企業のGMである。GMを敵に回していたら、トヨタが成功すればするほど、容赦なく徹底的に叩かれるのは目に見えていたのである。トヨタは、ハイブリッド技術ですら、数年前にGMに提供しているのである。
【レクサス芸術】
レクサス購買層の求めるサービスとは何かを実際に身につけてもらおうと、大阪のリッツ・カールトンホテルでも泊り込み研修をした。小笠原長清を祖とする小笠原流作法を通じて接客態度を学ぼうと、小笠原流作法教室で礼儀の研修もした。 (p.57)
レクサスの価格は300万以上。ラグジュアリー・カーと言うに相応しい価格である。アメリカ市場では技術者が直接に高額所得者の住宅を訪問し、忌憚のない様々な意見を事前に集めておいたのだという。毛皮を纏った女性にとって座りやすくなるように、シートの縫い目の方向や位置にまでこだわったとか。
【名称:レクサスの選定】
Lexus : ドイツ語のLuxus からの造語。ぜいたく、一流の意味。
新車のターゲットと想定しているアッパーミドル層の消費者がどのネーミングを好むか調査した。その結果、一番人気のあったのが「ケンブリッジ」で、第二位が「レクサス」、以下、「ヴェクター」・・・・ (p.110)
ケンブリッジは英国のイメージが強すぎ。レクサスは高級感があるうえ、LとXが入った5文字は歯切れがよく、覚えやすかったから、ということでブランド名称が決定したのだという。新車のターゲットと想定しているアッパーミドル層の消費者がどのネーミングを好むか調査した。その結果、一番人気のあったのが「ケンブリッジ」で、第二位が「レクサス」、以下、「ヴェクター」・・・・ (p.110)
【レクサスの危機:対日高率関税の制裁】
対日高率輸入関税導入が実施されても、「トヨタは、最後までレクサスのディーラーを守ることを確約する」と言明していたという。結果的には、この高率輸入関税実施には至らなかったけれど、トヨタとディーラーの間の信頼関係は深まったのだという。
クリントンが大統領だった当事、ルックスの良さだけで、「クリントンが好き」などと呆けたことを言っていた日本人女性が多かったけれど、クリントンは、日本政府に対しても、アメリカ市場の日本企業に対しても、このような、脅迫や恫喝をビシバシ行なっていたのである。
ヒラリーが大統領なんかになれば、日本国内の女権拡張論者は喜ぶであろうか、日本にとっては亡国の予兆となるのである。政治に関する “女の浅知恵” は、100%日本の未来を見通していない。
レクサス関係者に激震が走ったのが、クリントン米大統領の日本製高級車に対する高率輸入関税導入の警告だった。・・・(中略)・・・。この時最大のターゲットになったのが、「レクサス」だった。 (p.140-141)
いかに品質に優れた芸術品・レクサスであったにせよ、関税率100%ではアメリカ市場からの撤退を強要されているようなものである。対日高率輸入関税導入が実施されても、「トヨタは、最後までレクサスのディーラーを守ることを確約する」と言明していたという。結果的には、この高率輸入関税実施には至らなかったけれど、トヨタとディーラーの間の信頼関係は深まったのだという。
クリントンが大統領だった当事、ルックスの良さだけで、「クリントンが好き」などと呆けたことを言っていた日本人女性が多かったけれど、クリントンは、日本政府に対しても、アメリカ市場の日本企業に対しても、このような、脅迫や恫喝をビシバシ行なっていたのである。
ヒラリーが大統領なんかになれば、日本国内の女権拡張論者は喜ぶであろうか、日本にとっては亡国の予兆となるのである。政治に関する “女の浅知恵” は、100%日本の未来を見通していない。
【日本でもレクサスが売れるということは・・・】
かつて大衆車カローラの成功で得た資金を元に、高級車「レクサス」を作り、「レクサス」の販売で得た資金を、今度は何に使うのだろうか?
愛・地球博をプロローグとする、一連のロボット技術に向けているようだ。ホンダとトヨタは競い合って地球を守るロボット技術の先陣を切ってゆくに違いない。
企業人は、時代の先を見ているだけではない。地球の未来をも見ているのである。企業人に比べたら、我々一般人は、ホトホト情けないけれど、どこまでも金魚の糞でしかないようだ。
日本では、経済のグローバル化や情報化、高齢化、財政悪化などの進行によって、所得格差が広がり、・・・(中略)・・・、所得格差を示す指標であるジニ係数は、かつて完全な平等を意味するゼロに近かったものが、2003年には0.322まで上昇し、ドイツの0.252やフランスの0.288を追い抜いて、貧富の格差が最も大きい国と言われる米国の0.368に近づいている。
貧富の格差が広がることは貧困層と同時に富裕層も生むことを意味する。「レクサス」のようなニューラグジュアリー商品を購入する成功者も増えているということになる・・・(中略)・・・。高級所得層ねらいの高級車ビジネスは、マーケティングの観点からも誠に結構なタイミングとなっている。 (p.163)
これは、単にマーケティング理論に即した非情な記述である。アメリカ市場で成功を収めたレクサス・ブランドの凱旋帰国であるなどと誇らしげな気分で読める内容ではない。貧富の格差が広がることは貧困層と同時に富裕層も生むことを意味する。「レクサス」のようなニューラグジュアリー商品を購入する成功者も増えているということになる・・・(中略)・・・。高級所得層ねらいの高級車ビジネスは、マーケティングの観点からも誠に結構なタイミングとなっている。 (p.163)
かつて大衆車カローラの成功で得た資金を元に、高級車「レクサス」を作り、「レクサス」の販売で得た資金を、今度は何に使うのだろうか?
愛・地球博をプロローグとする、一連のロボット技術に向けているようだ。ホンダとトヨタは競い合って地球を守るロボット技術の先陣を切ってゆくに違いない。
企業人は、時代の先を見ているだけではない。地球の未来をも見ているのである。企業人に比べたら、我々一般人は、ホトホト情けないけれど、どこまでも金魚の糞でしかないようだ。
<了>