
【臭覚】
人間の五感は、感情面と知性面、いずれに働きかけるかを調べた結果、最も強く感情面に働きかけるのは臭覚で、知性面に働きかけるのは視覚だという。人間の臭覚は快・不快としてさまざまな場面で判断基準に用いられているという。ただただ納得。
中嶋美嘉の「雪の華」の中に“風が冷たくなって、冬の匂いがした・・・”という歌詞があった。この本を読んでいて何故か思い出していたのである。“冬の匂い”って具体的にどういう匂いなのか表現するのは難しいけれど、妙に分かる表現なのでこの歌詞が好きなのである。いや歌詞全部が素晴らしい。<脱線>
【ラベンダー】
臭いの本なので、芳香剤として当然出てくるラベンダー。
ラベンダーといえば、筒井康隆の「時をかける少女」を思い出してしまう。今頃、富良野を埋め尽くしているかもしれない紫色のラベンダー。この香りを嗅ぐと「時をかける」ことができる!!!。ならばと思いチャンちゃんは試したことがある。ラベンダーの香りを嗅いでもチャンちゃんは「時をかける」ことが出来なかった!。偽のラベンダーだったのか? それとも少女ではなかったからか?
筒井さんの他の作品では、テレパス「七瀬」のシリーズや、とんでもない迷作の「男達のかいた絵」などは、大学時代、爆笑しながら皆で話題にしたものだった。昨年、久しぶりに筒井さんの「わたしのグランパ」を読んだ。いなせで、任侠風のチョイ悪おじいさんが主人公の、いかにも筒井さんらしいペーソスを感じさせてくれるいかした小説だった。<またも脱線>
【プルースト効果】
“プルースト効果”という言葉が出てくる。フランス人作家・プルーストの『失われし時を求めて』の中にある記述から「香りによって記憶を思い起こさせる効果」を意味するのだという。
私にとってのプルースト効果は、ユーカリの香りか。世界中を歩いていた兼高かおるさんが「住みたい」と言っていた、オーストラリアの素晴らしい街パース。ここからフリーマントルに向かってスワン・リバーを航行中、船首のデッキで穏やかな風を全身に受けながら美しい景色を眺めていた時、長い時間ずーっとすっごくいい香りがしていたのである。何の香りなのかその時は分からなかった。翌日、ヤンチャップ国立公園でアボリジニのガイドさんからコアラの餌(ユーカリの葉っぱ)を掌にもらって擦ってみた時、分かったのである。コアラってすっごい美食家、じゃなかった美臭家!
チャンちゃんにとってのプルースト効果は、もう一つある。ビール会社が所有している広大な麦畑。これが刈り取られた直後、そこは正に間違いなく絶対に究極の臭いのパラダイスである。
【香りによる癒し】
香りを癒しや病気治療に用いることについて、日本は世界の中ではまだまだ遅れているらしい。例えば、インドのアーユルベーダから臭いを取ってしまったら・・・、確かにそんなの絶対にありえない。
チャンちゃんは、100円ショップへ自分にあった臭いを探しに行こう。しかし、「ユーカリ」とか「刈り取り直後の広大な麦畑」ってあるのかなぁ?
<了>