振り返り日記
「駅まで送るよ」
と病室を出ようとしたら
息子はおばあちゃんに(母に)挨拶をするも
そこから離れられないでいた。
私達はいない方がいいなと思い
娘と私は先に病室を出た
息子にとって、おじいちゃんとおばあちゃんと3人でいられるのは最後になる
娘とエレベーターに向かい歩いていたら
息子が後ろからやってきた
その顔は涙でグシャグシャだった
「駅までも送らなくていい。1人でいく」と息子
娘はエレベーターに乗らず、そこで息子を見送った
私は車に息子の荷物を預かっていたので
駐車場までは一緒に歩いた
「泣かずにお別れできると思ったのにあかんかった」
と、息子
「うん」と、私
車で荷物を受け取り
「あとは、頼むで」と息子
「まかせとき」と私
「アンタも頑張っておいで」と、さらに私
息子はそのまま振り返ることなく
駅へと歩いていった
いつもなら、そんな息子の背中をしばらく見送るけど
今回は違う気がして
私も息子に背を向け父のいる方へと歩いた
息子の思いとそこにある覚悟
父の元に向かいながら
私も涙が止まらなかった

