ご訪問ありがとうございます
大羽かなりです
保育園で0歳児の担任をして1年が過ぎ
ほんとうに色々な子どもたちと関わらせてもらっています
そこでは、様々な子どもの子育ての課題が見えてきます
赤ちゃんは個性があるというけれど
個性だけでは片づけられない
問題を抱える子どもがいます
それが
お人形さんのように
動かない
意欲が見られない
赤ちゃんがいることです
どっかり座って泣くだけ
保育者が離れると不安になって泣く
でも保育者のところまで来るでもなく
来てもらうことをただ待つ
食べるときも
自分で食べない
手づかみをしない
手が伸びない
スプーンで口に運んであげると
口をあけて食べるけれども
自分から食べようとしない
遊びに誘っても
手は伸びるけど
届かなければ引っ込めてしまう
ハンカチを顔にかぶせると
たいていの子は自分の手でハンカチを引っ張って
自分でハンカチを顔からどけて
いないいないバァ遊びを楽しむことができる
でも、その子は
ただハンカチをかぶせられたら
何もしない
次第に不快になるのか
泣いて訴える
でも手が出ない
保育者がとってやると
はっとした表情を見せる
これら一連のことは
すべて親が、周りが、その子に代わって
その子がすべき、成長の経験を
奪ってしまったことで
その子自身が
自分で世界に働きかけることを
知らないままに
今まで来てしまったことによる
そんな姿を見ると
私は悲しくなってしまう
ほんとうは、そうじゃないんだよ
誰かにやってもらわなくても
自分で世界を変えられる
自分で遊びをつくっていかれる
自分で食べものを求めることができるんだよ
それが生きる力なんだよ
だから、少しずつ、少しずつ、ではあるけれど
自分で世界に働きかける経験を
一緒にしていかれるように
働きかけることにした
まずは、ハンカチ遊びを徹底的に
ハンカチをかぶせてはとるを見せて
こうすれば、自分でできるということを教える
何回も、何回も
すると、何度目からは
自分でハンカチを取り除く事が出来るようになった
ハンカチを自分でとったときの表情は
今まで見せたことない笑顔だった
そう、意欲がない子どもには笑顔が見られない
そこがとても気になっていたのだ
抱っこしても
くすぐり遊びをしても
なかなか笑わない
なんでだろう?と
ずっと思っていた
そうか、すべて受身でいたから
自分でできた!という湧き上がる喜びを
あんまり経験してこなかったから
笑うことも、できなかったのかもしれない
私はこの子を笑わせたい
この世界はもっと楽しいんだよということを
教えたい
食べる喜び
自分で発見し
自分でできるようになる喜び
今まではすべて与えられて
満たされていたために
なんの欲も湧かなかったのかも知れない
保育園ではそうはいかないよ!
与えてやるもんか
私は厳しいよ
甘やかさない
心に決めた
今日はおやつは一切スプーンでお口に運ばなかった
その子はなんとか自分でちょっとずつちょっとずつ食べた
食べられる分だけがその子の分
最後に残ってしまったので
片づけのために他の保育者がせっせと口に運んでしまったので
もうあげないでいいです!とやめさせて
さっさと着替えさせてしまった
この子は空腹も経験しなくてはいけないのだろうな
お腹がすけば、自分でなんとか食べようとするもんだ
このおやつのとき
与えられることなく
自分で食べることに
じっくり取り組んだせいか
おやつの後の
遊びの向かい方が
明らかに違って見えた
どっかり座ってまわりを見ているだけだったのが
自分から歩いて探索し
遊びを求めるように
ふらふらしていたのだ
その様子は、他の子のあたりまえだけど
その子にとっては、すごい成長だった!
自分から求める姿
自分で動きだす姿
それはきっと
”自分で食べる”ことを少しでも保証されたから
”自分で食べることができた!”という経験が
自信になったから
だから自分から動きだすことができるようになったのだと思う
すべて与えられると
無欲になる
自分から動かなくなる
表情が乏しくなる
あまり笑わない、声を出して笑わない
親御さんは悪気があってこういう子に育てたわけじゃない
ただ知らないんだ
きっとね
その子に必要な経験を
子どもの発達にあった動きや経験をさせてあげなくてはいけないことを
赤ちゃんは何にもできない存在として見て
すべてやってあげちゃうと
その子が育つ力を
奪ってしまうことに
気付かない親もたくさんいるんだと思う
だから保育園の役割は
発達の専門である保育士の役割が
あるんだ
その子の持つ可能性を
引き出して
親御さんに気づいてもらう
もう、この子はこんなにできるんだ!
もう赤ちゃんじゃないんだ
やってあげる存在じゃないんだ
恥ずかしながら
8年前の私は
1歳の息子を預けた保育園で
こんなにこの子ができることがあったのだということを
教えてもらった
今、保育士として
やるべきことは
みんなの力を引き出して
自分でできる!自分でできた!喜びを
子どもと、そして親御さんたちと
共有できるようになること
お人形さんのような子どもは悲しい
従順な子どもはいらない
自分を100%生きる
自分で生きる
生きる意欲あふれる子どもに
育ってほしい
それが私の願い