山手西洋館最大のイベント、花と器のハーモニーの季節がやってきました。
*開催期間:6/6土〜6/14日
今年はいけばなの七流派の家元が集結、西洋館を花と器で飾ります。
この花と器のハーモニーだけは撮影はスマホorタブレットのみ可なのですが、一般開館時間外にカメラ撮影が出来る有料プレミアム開館というのがあります。
①港の見える丘公園エリア ¥2,,000
横浜市イリギス館・山手111番館
②元町公園エリア ¥3,000
ベーリックホール・エリスマン邸・山手234番館
③イタリア山庭園エリア ¥2,000
外交官の家・ブラフ18番館
開催期間:6/6〜6/8、各定員15名
撮影に関してのトラブル防止措置として始まったであろうこの制度、今年で4年目となり、すっかり定着したようで、カメラ撮影派としては安心。
参加者も数名で、貸切になる時もあったり、マナーの悪い来館者と無縁となり、ゆっくり世界観を堪能出来るのは勿論のこと、係の方や作者の方にお話を伺えたりする機会があったりするのも魅力。
そんな花と器のハーモニーのプレミアム開館、まずは、イタリア山庭園エリアから送ります。
(プレミアム開館8:30〜9:30)
外交官の家
(国指定重要文化財)
テーマ:嫁ぐ日
装飾:いけばな嵯峨御流(辻井ミカ)
平安初期に遡る歴史を持つ嵯峨御流。
嵯峨天皇が嵯峨離宮(現大覚寺)の大沢池において、菊の花をいけた事を起源とするそうです。
今も大覚寺内に華道総司所を設けています。
今回の装飾を手掛けたのは華務長(最高責任者)も務めた現特別華務職の辻井ミカ氏。
丁度、一般開館前の最終調整をされてらっしゃいました。
そんな風景に出会えるのもプレミアム開館の魅力です。
外交官の家に飾られていた婚礼の写真にインスパイアを受けたという今回の装飾。
雅で華麗なる装飾が目を奪います。
漆塗りの竹で作られた十二律管に紅白の紫陽花がいけられ、慶事の席の雅なる音と色の世界を演出。
ナプキンには蜂?のマーク。
洋の器と調和する和の十二律菅。
暖炉には鳳凰の扇、円テーブルにはティーセット、手前のテーブルには黄金に彩られた南方竹の根に蘭がいけられています。
サンルームはまるで池泉式庭園。
水の流れを題材とした"景色いけ"という、嵯峨御流特有のいけ方だそうです。
御祝儀飾りには、銀の香炉に横浜の薔薇"花未来"がいけられています。
外交官の家の庭の浜未来が使われているそうで、粋な計らいですね。
落羽松の根を飾る中国の地湧金蓮のダイナミックな黄色い花。
*読みは"チユウキンレン"
続いて2階です。
夏の陽気さを感じる花たち。
その中にさりげなく雉の羽が混ざっています。
デスクを飾るのはココナッツと地湧金蓮。
寝室の六角形部屋にはなにやら巨大な装飾。
花で表現したウェディングドレスです。
純白純銀の輝きと美しさに圧倒されます。
霞草の海から立ち昇るスモークツリーの雲。
京の可愛らしさを感じるお茶セット。
イタリア山公園エリア2館目へ。
ブラフ18番館
(横浜市認定歴史的建造物)
テーマ:余韻のかたち
装飾:いけばな松風(塚越応駿)
いけばな松風は大正10年(1921)に始まった流派で、今回の装飾を手掛ける塚越応駿氏は四世家元。
花と器が奏でるハーモニー、その余韻を楽しむ装飾。
凸凹を描く鍵盤の上をまるで音符の様に伝う蔓と黒い花。
花瓶から広がる鮮やかな花たちは、さながら弾ける陽気なメロディー。
瑠璃色の花瓶の美しさに引き込まれます。
古代の陶器の様な器を飾る百合。
美や純潔の象徴とされる百合ですが、その独特の美しさはこういった器にも似合いますね。
廊下の先に凛と立つ夏の花たち。
花瓶から空間に広がる草花に感じる穏やかな旋律。
アジア&南国を感じる花に負けず惹きつける、独特の造形美な器たち。
深淵な翡翠色の巨大丸花瓶。
見る角度でスタイルが変わるカーブな花瓶。
2階に上がります。
空間を最大限に使ったいけばな。
まるで柱の様に突き抜けています。
真珠層の様に輝く船、華やぐ南方の草花。
高さと奥行きを存分に使った装飾。
華やかな広がりの外の余白にほのかに感じる余韻…
プロ中のプロが手掛ける、花と器。
それらが洋館の中で華やぎ、その空間と共にハーモニーを奏でて作品が完成する。
見応え聴き応えがある二館でした。
次回、港の見える丘公園エリアです。
山手西洋館〜花と器のハーモニー2025 前編
山手西洋館〜花と器のハーモニー2025 中編
山手西洋館〜花と器のハーモニー2025 後編


























