美食王国新潟。

 

中でも寿司は名店があちこちに。

 

そんな新潟のNo.1寿司屋へ。

 

予約サイトOMAKASEで、2ヶ月前の予約開放タイミングで速攻予約をしました。

*コース¥25,000のみ

 

新潟漫遊最後の夜の贅沢です。

 

<旅の工程>

1日目:浦佐→塩沢→長岡

2日目:宮内→弥彦

3日目:弥彦→新潟

4日目:新潟

 

場所は古町エリアの鍋茶屋通り、巨大料亭鍋茶屋の並びにぽつんと佇む真新しい京風情の店舗。

 

兄弟寿し

 

創業昭和35年(1960)、兄弟で始めたことが店名の由来です。

 

平成24年(2012)に都内で修行をした二代目がUターンして店を継承、令和2年(2020)にはミシュラン新潟で二つ星を獲得し、新潟No.1寿司店へと昇華していきました。

 

そして、平成28年(2016)に古町通りから鍋茶屋通りに移転、今に至ります。

 

門をくぐると、黒服女性が席へと案内してくれます。

 

美しい料亭風情の店内、漂う緊張感。

 

キビキビ動く若きお弟子さんたち、その中心で腕を振う大将、本間龍史さん。

 

席に着くと、お弟子さんが笑顔で挨拶をしてくれます。

 

そして、大将がカウンター越しに挨拶回り。

 

キリッとこちらの目を見て、"本日はよろしくお願いします"と、大将の本気-マジ-が伝わってくる瞬間。

 

"おぉこっち系か"と、気を引き締める私w

 

いよいよ宴の始まりです。

 

ビールで喉の渇きを潤し、気を鎮めます。

 

佐渡産ホタルイカと魚沼産うるいの酢味噌和え

 

柔らかく風味豊かなホタルイカ。

 

うるいと酢味噌との相性も抜群。

 

佐渡産桜鯛

 

桜鯛は春に産卵期を迎える真鯛の呼称です。

 

コリっとした食感、口に含むと広がる甘味。

 

"9割以上新潟産"を謳う名店、次から次へと新潟の海の宝が出てきます。

 

新潟産血鯛

 

エラやヒレが赤い血の様な色なのが由来。

 

桜鯛とは対照的にモチっとした食感。

 

北雪 大吟醸YK35 (北雪酒造)

 

日本酒は佐渡の銘酒から。

 

ロバート・デ・ニーロ御用達の北雪です。

 

スッキリさの中にも旨味を強く感じる味わい。

 

佐渡産水蛸の村上ほうじ茶煮

 

村上茶というのも新潟への拘りですね。

 

ぷるりな水蛸が、お茶で煮込まれてほくほくふわふわに。

 

新潟産南蛮海老

 

新潟名物、南蛮海老。

 

所謂、甘海老です。

 

新潟では唐辛子を"南蛮"と言うことから、そう名付けられたそうです。

 

ぷりとろ食感、広がる甘味、噛むほどに深まる旨味、そこに日本酒を合わせて…思わず笑みがこぼれます。

 

お弟子さんと目があって、お互いにっこり。

 

佐渡産のどぐろ

 

新潟ののどぐろは南蛮海老を食べて育つそうで、ネタも南蛮海老の味噌で煮ているそうです。

 

"柔らかいので手渡しで"と、大将から受け取った肉厚のどぐろ…旨味と共に口の中でとろけていきます。

 

あおさと梅の茶碗蒸し

 

あおさの風味と梅の酸味が沁みる。

 

佐渡産鮪

 

2週間寝かせた鮪、ねっとり深い味わい。

 

高値で築地に卸される上質な鮪ですが、佐渡の漁師が直送してくれるそうです。

 

生産者と料理人の繋がりが生む地産地消。

 

利益優先は大前提ですが、それとは違う、"新潟への想い"が繋ぐ商いに感動です。

 

佐渡産牡蠣

 

加茂湖の牡蠣。

 

旨味が詰まっていて堪らない。

 

兄弟寿し-HONMA EDITION- (加茂錦酒造)

 

寿司に合わせる為に生み出された、大将本間さんの名を冠したオリジナル日本酒。

 

スッキリと寿司の味を引き立てる味わい。

 

佐渡産鮟肝と胡瓜の南蛮漬

 

一般的にはポン酢&もみじおろし、私は最近、田楽味噌で食べている鮟肝。

 

ピリ辛で合わせるのもイケるなと浸っていたら、大将が"大丈夫ですか?"と。

 

"あ、美味しくて浸ってましたw"

 

"黙り込んでいたから、どうしたかとw"

 

一見、強面な大将ですが、実は、気さくで漢の温かさを感じる方。

 

 

雲丹雲丹雲丹雲丹。

 

北方四島産雲丹

 

奪われた日本、そんな北方領土からの雲丹。

 

産地は異なっても、新潟の港経由で仕入れているそうです。

 

海苔は三河産。

 

糸魚川産鰰の塩焼き

 

秋田の魚の代名詞、鰰。

 

子持ちでもっちもち食感。

 

荷札酒 特等雄町(加茂錦酒造)

 

酒米を赤磐雄町、備前朝日、山田錦から選べる加茂錦の銘酒、荷札酒。

 

迷わず雄町をチョイスしました。

 

赤磐雄町は十四代と而今だけが使用しているそうです。

 

日本酒の最高最良の旨味が凝縮された美酒。

 

漬け鮪

 

漬けタレは醤油にスルメイカのペーストを混ぜたもの。

 

これが絶妙に鮪の濃厚な味わいにマッチしていて、素材の味をグッと引き上げます。

 

新潟産釣り鯵

 

冬が旬の鯵ですが、今年は春先になっても美味しいそうです。

 

コリっとした食感と鯵の風味をじっくり噛んで楽しみます。

 

村上産海蘊

 

新潟の海蘊はコリコリ食感。

 

宴も1時間半が経ち、そろそろ〆へ。

 

カウンター8席の内、私以外は常連の方でした。

 

お隣のマダム組に"新潟に移住なさいよ"と勧められたり、私と同じく一人で来店していた常連さんが前日、私と同じく霧もやの弥彦山に登拝していたり、大将と花粉症の話で盛り上がったり…

 

"花粉症なので今夜はお酒も控えめ"と言えば、"いやいや、結構いってますよw"と大将。

 

入店時に感じた緊張感は消え、とても和やかな空気に包まれていました。

 

毛蟹巻き

 

海苔は有明産でパリッと。

 

毛蟹の美味しさ凝縮。

 

あら汁

 

体に心に深く染み入る…

 

太巻き

 

胡桃が入るのが新潟特有だそうです。

 

玉子焼き

 

南蛮海老のすり身入りのスフレ風玉子焼き。

 

そして、素敵な時間とお別れの時間…

 

"新潟前寿司"の名店、兄弟寿し。

 

圧倒的な素材の質と新鮮さ、そして、それを最高の状態に仕上げる匠。

 

余計な小細工はしない、新潟の幸への誇りと愛、そして真心を感じる寿司でした。

 

"わざわざ遠くまでありがとうございました"と、お店の外まで見送ってくれる大将。

 

私も深々を頭を下げて、感動と感謝の想いを伝えます。

 

ホテルへは右か左か迷い、うろうろしていたら大将に笑われましたw

 

長岡の洋のミシュラン続き、和のミシュランを堪能した夜でした。

 

また近い内に必ずと、心に決めて…