昨秋の小田原・箱根漫遊。
年跨ぎで時系列も組み替えて書いてきましたが、これが最終話。
箱根に一泊した旅でしたが、初日の昼と翌日の夜に通った特別なお店の話です。
小田原駅から大通りを歩いて5分程。
竹緒-TAKEO-
11月にオープンした"串とワインと麺"を謳うお店で、オープンと同時に話題沸騰。
何故ならば、世界初のミシュランラーメン店、Japanese Soba Noodles 蔦を支えてきた高嶋シェフが独立開業したお店だからです。
蔦から送られたお祝いの花も。
Japanese Soba Noodles 蔦は大西祐貴さんが2012年に創業したラーメン店で、2016年にはラーメン店として世界で初めてミシュランの星を獲得して、業界に革命をもたらしました。
ところが、2022年9月に大西さんが43歳という若さで急逝されます…
その後、半年の休業期間を経て、昼の通常営業に加えて、夜は会員限定の夜蔦として月替わりの限定メニューを提供する体制で営業を再開します。
その夜蔦に私もほぼ毎月通いました。
高嶋シェフが、"地元小田原で独立する為"に離職する事を知ったのが、去年の夏。
そして、
オープンと同時にSNSで情報拡散、早速訪れたという訳です。
開店30分後に訪れるも、既に大行列で、奇跡的に私が当日仕込み分の最後の一杯でした。
(仕込みの都合で、1日30杯程度限定)
お店に入り顔を見せると、驚きの表情を見せながらも、嬉しいなぁと繰り返してくれるシェフ。
そんな再会に私も幸福感に満たされます。
醤油soba
凝縮された上品な鶏の旨味、深みある円やかな醤油スープ、パツっとした風味豊かな細麺。
低温調理により旨味を閉じ込めたジューシーな豚&鶏チャーシュー。
鶏チャーシューは軽く炙られて、その薫りが鼻腔をくすぐります。
まさに、蔦イズムを感じさせる一杯。
現在、昼の部は醤油と塩の二本立て。
翌日の夜も予約したサプライズを伝えて、退店しました。
そして、翌日夜。
夜の串とワインと麺のフルコースです。
コースはフルとショートの2つ。
(勿論、フルコースで予約です)
オーナー&シェフの両ご夫妻の4名体制で、カウンター6席と4人掛けテーブルが1つ。
厨房には、蔦時代と比べて少しリラックス?した感じの高嶋シェフと奥様が仲睦まじく。
オーナーがソムリエで、こだわりのワインペアリングが楽しめます。
因みに、屋号はオーナーの亡きお父様の名で、縁起物の"竹"と縁の繋がる"緒"の漢字を充てたそうです。
キャンブルスコレッド@都農ワイナリー
オーナーの奥様が宮崎出身という事もあるのか、宮崎の都農ワイン推し。
そして、これがとても美味しくて一気にファンになりました。
奇遇にも、1月に宮崎を旅したのですが、当然、都農ワインを購入しました。
これも縁ですね。
お口始め
いぶりがっこチーズに鴨レバーペースト。
フレッシュで少し甘味も感じる"キャンブルスコレッド"がとても合います。
定期的に変わる前菜。
開業月はローストビーフ、ピーマンと肉味噌、鯛のマリネ、砂肝と、どれも高嶋シェフならではの品。
特に砂肝は絶品です。
(定番にする模様)
ボルドーブラン2023@シャトー レストリーユ
前菜と合わせる果実感溢れる一杯。
銀杏・自家製ぬか漬け
箸休め的なつまみに。
ここからメインの串6種です。
ネギマ
小振りに仕込まれたネギの存在が鶏の味わいをより深めます。
鶏は宮崎県産です。
そのままで一口、岩塩をつけてもう一口。
ササミ
ホースラディッシュを乗せるひと工夫が憎い。
写真を撮り忘れましたが、串に合わせて赤ワインを二種頂きました。
ズッキーニ
炭火で焼かれた野菜のジューシーさたるや。
薬味は岩塩と黒胡椒、山椒です。
一品物
一品物は手羽先。
皮はパリッと、身はジューシーに。
カラスミが振り掛けられていて、鶏の風味にコク深さと絶妙な塩味を加えます。
ボンジリ
刻んだエリンギが仕込まれていて、素晴らしい食感を生み出します。
セセリ
炭火が昇華させる薫りと旨味。
ブロッコリー
タレで味付けされたブロッコリーで串〆。
そして、お待ちかねの麺です。
トリュフ薫る醤油soba
トリュフを初めてラーメンに取り入れた蔦。
トリュフの香りの後に続く、鶏と魚介のコクと円やかな醤油の味わい。
そんな蔦イズムを継承する一杯が骨身に心に染み入り、至福で満たされます。
退職時に蔦のロゴ入りの麺箱をもらってきたそうで、竹緒でも使い続けていました。
"少しだけカタチで残しておきたくて"
その言葉に詰まる想いに感動。
デザート
自家製のアイスクリームでコース終了。
とても良い雰囲気の中、色々な話も聞けて、とても幸せな宵でした。
お気に入りの茅ヶ崎の麺処BISQや、湘南界隈のお店を紹介してくれたりと、私の湘南食ライフを充実させてくれたのが高嶋シェフでした。
勤務地が茅ヶ崎になり、小田原を近く感じるようになり、自宅のある横浜からは蔦の代々木上原よりも小田原の方が近く、途中まで通勤定期でお得w
食の縁への感謝し、通い続けたい。
"これも縁ですね"
"思っている以上に頻繁に通いますよ"
そんな会話を交わして、店を後にしたのでした。
2025.12
有言実行といった感じに毎月訪問しています。
2回目以降、麺は塩sobaをチョイス。
2026.1
今月はどこかで昼に行こうと思っています。
まだ昼の塩sobaを頂いていないので。
以上、小田原に爆誕した名店と特別な縁を感じるお店の話でした。






















