旅の〆は重伝建。
国選定重要伝統的建造物群保存地区。
通称、重伝建。
文化財保護法に基づくもので、市町村が指定した伝統的建造物群保存地区の内、特に価値が高いものとして、国が選定したものです。
今年8月、佐渡小木町と長野須坂の2地区が増えて、43道府県106市町村の129地区となりました。
(山形・東京・神奈川・熊本には無し)
奈良県には橿原今井町、宇陀松山、そして、今回巡った五條新町の3地区。
<旅の行程>
1日目:奈良
2日目:西ノ京→斑鳩→奈良
3日目:天理→三輪→橿原
4日目:橿原→明日香→五条
橿原神宮駅から吉野方面へ南下して30分の五条駅から街道を下り、吉野川沿いの重伝建地区へ。
◆五條新町◆
(国選定重要伝統的建造物群保存地区)
栗山家住宅
(国指定重要文化財)
*内部非公開
五條新町通りの入口に建つ巨大町家。
元禄9年(1607)築造で、建築年代が明らかな民家で日本最古のもの。
五條と新町の2つの町並みから成る五條新町通り。
東側の五條は町家が連なった町並みで、西側の新町は城下町として形成されました。
栗山邸(栗山本家)
(五條市指定有形文化財)
*内部非公開
街道を城壁の様に続く栗山邸。
幅の狭い街道筋を覆う大型町家たち。
寛政7年(1795)には代官所も置かれ、大和国南部の政治経済の中心として栄えました。
山本本家
宝永7年(1710)創業の造り酒屋。
"柿ワイン"の看板が気になります。
国内有数の柿の産地、五條。
"柿ワイン"は富有柿を使ったノンアルコール果汁飲料で、ワインとありますが、実は柿ジュース。
無人カフェ YORAI一ツ橋
大正時代から続いた「餅商一ツ橋」の店舗を使ったカフェです。
橋を越えると、更にディープな町家ワールドが待っています。
板塀の隙間を縫う小路。
まちや館
*入館無料
江戸時代の米商の町家を活用した公開施設。
元は吉田茂内閣で要職に就いた、木村篤太郎の生家でもありました。
chocobanashi(旧澤井眼科)
通り唯一という看板建築。
リノベされ、お洒落なチョコレート専門店兼カフェになっています。
まちなみ伝承館
*入館無料
明治大正期築造の医院の旧居宅。
館内には、町の名産や職人の方々の資料が展示されていて、五條新町をより深く知る事が出来ます。
街道から一本入れば、土手へと上がる階段に繋がっています。
吉野川(紀の川)
吉野から紀伊へと流れる大河。
再び、街道をゆきます。
町並みは新町へと入ります。
城下町として始まった新町ですが、廃城後も宿場町として発展しました。
ジオラマ工房Y.N
*入館無料
明治22年(1889)築造の町家です。
鉄道模型やジオラマが所狭しと飾られていて、鉄道模型好きの楽園。
柿本家住宅
*内部非公開
大正元年(1912)築造の巨大町家。
重厚な黒漆喰の存在感が凄い。
幻の五新鉄新町高架
かつて、五條から和歌山県新宮までを繋ぐ予定だった五新鉄道。
戦争により工事が中断し、その後も再開されること無く、計画は立ち消えました。
そんな歴史を物語る風変わりな遺構。
堪らぬ奥行き感。
町家に囲まれ、そこは江戸の世。
大野屋(cafeことほぎ)
□と○の虫籠窓が面白い江戸時代築造の町家リノベのカフェです。
山田旅館
明治中期築造の旅籠建築で、今も現役。
Lami Denfance ala maison(ラミ・ダンファンス・アラメゾン)
安政6年(1859)築造の町家をリノベしたフレンチレストランです。
いつか、山田旅館に泊まり、夜はフレンチ…このコースを楽しんでみたいです。
距離にして1km弱。
往時の風景を残しながら、リノベーションも進め、新旧の風景と息吹を感じる五條新町。
見応えのある深い町並みでした。
時刻は13時過ぎ。
後ろ髪引かれながら、京都経由で新幹線で帰郷。
11年振りの南都に、念願のクラシックホテル、古刹に古社、日本創祀のお宮に重伝建…
京都とは違う深みで溢れる大和国、奈良。
日本の原点に浸る4日間でした。
これにて旅のお終い。
(来週辺りから群馬漫遊記です)
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