佐賀県漫遊最終日。
そして、最終話。
浜川を挟んで東西に広がる肥前浜宿。
先に巡った醸造町・八本木宿の対岸にあるもうひとつの重伝建地区へ。
◆浜庄津町浜金屋町◆
(国選定重要伝統的建造物群保存地区)
*読みは"ハマショウヅマチハマカナヤマチ"
江戸時代から船乗りを始め、商人や鍛冶屋が暮らした港町です。
海辺にも関わらず、今も茅葺屋根なのは、内海である穏やかな有明海だからこそなのでしょうね。
時代の流れと共に、茅葺から瓦やトタンへと変貌していった住宅たち。
今では主も去り、過ぎ去りし時の侘しさだけが残り…
旧橋本家
橋本家は元菓子屋だったそうです。
幕にある小説「有明の月」とは、鹿島市全戸に回覧板で回された作品。
旧筒井家
移住体験施設として活用されています。
どこか人間味の様な温かみを感じる、丸みを帯びた茅葺屋根。
感覚頼りに路地に迷い込んでみる。
まるで異世界に足を踏み込んだかの様。
右に左に彷徨っていると、まるで昭和中期の様な風景がそこに。
鶏が鳴き、その奥に小さな茅葺屋根家屋。
今も人が居住しています。
防火設備も完備。
この脇を抜けて行きます。
旧池田家・旧中島・旧中村家
小屋サイズの茅葺屋根家屋が連なる、浜庄津町浜金屋町の原風景。
往時の風景を想起させる石積みの水路。
穏やかな浜風の音だけが聞こえる港町。
独り静かに佇み、目を瞑り…
賑わっていた時代に想いを馳せてみる。
時は戻らず、残された家屋だけが、訪れるものに静かに昔の記憶を語り掛ける。
細く長い路地を進み、再び表の世界へ。
夷三郎の祠
恵比須信仰の佐賀、ここにも恵比須様。
貞享4年(1689)に建てられたものです。
有明海へと注ぐ浜川。
橋を渡り、八本木宿を抜けて、肥前浜宿を後にしました。
時刻は16時前。
漫遊を終え、肥前浜駅に向かいます。
駅近で気になる建物を発見。
漬蔵 たぞう
100年を超える歴史を持つ漬物蔵。
スピーカーから流れるJAZZが蔵の中で反響して、まるで音楽ホール。
佐賀のお酒や嬉野温泉の事などをご主人と歓談。
こういう思いもよらぬ出会いも旅の魅力。
最後に佐賀からの手向け?
肥前浜駅
平成30年(2018)に建てられた駅舎。
カフェバー併設です。
この後、子供食堂が開催されるそうで、賑わっていました。
ここから列車で50分、佐賀駅からバスで空港へ。
佐賀国際空港
19時の便で羽田へ。
8年振りの佐賀。
初めて訪れた嬉野温泉や重伝建、一の宮、日本三大稲荷に13年振りの吉野ヶ里。
佐賀の深さに浸った濃密な3日間でした。
次回は玄界灘方面を再訪したい。
以上、旅のお終いです。
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