高岡にある3地区の重伝建。
"さまのこ"の吉久の次は"土蔵造り"の山町筋へ。
北陸道から高岡城下に続く道筋に栄えた商家町で、明治の大火後に再建された土蔵造り建築が多く残る町です。
<旅の行程>
1日目:立山(芦峅寺・岩峅寺)→富山→岩瀬
2日目:高岡→城端→五箇山(相倉・菅沼)→五箇山温泉
3日目:城端→南砺高瀬→井波→高岡
4日目:高岡→伏木→吉久→山町筋・金屋町→富山
万葉線の片原町駅からはすぐ。
(高岡駅から徒歩でも10分程)
通りに入ると、ガラリと変わる町並み。
◆山町筋◆
(国選定重要伝統的建造物群保存地区)
塩崎家住宅
通りの入口に建つ名物建築。
明治42年(1909)の築造ですが、昭和9年(1934)の道路拡幅により隅の二間が削られ、そこに擬洋風の改築を加えた類稀な風貌。
町の変遷を物語る貴重な遺構。
元は銅器卸業、現在は計量器卸業を営みます。
筏井家住宅
(富山県指定文化財)
*読みは"イカダイ"
明治36年(1903)の築造。
綿糸卸業を営んでいました。
2階の観音開きの扉は開くと、隣りの扉と一体化する造り。
こういった所にも美を求める辺りが、匠の町、高岡らしい。
煉瓦の袖壁も立派。
軒下に雁木風のガラス扉を設けて雪除け仕様。
通りは土蔵造り建築の展示会さながら。
それぞれの造形美や意匠で魅せます。
菅野家住宅
(国指定重要文化財)
*観覧料¥300
明治35年(1902)築造の町のランドマーク。
*記事は次回
重厚な黒漆喰壁に、巨大な石柱に防火壁。
高岡の建築技術の粋を極めた傑作建築。
菅野家は北海道との通商で巨万の富を築いた高岡有数の商家で、商業や銀行業のみならず、高岡の政界でも活躍し、現在も高岡ガスを経営しながら、高岡の町並み保存や観光業を牽引しています。
菅野家住宅から通りを望む。
山町ヴァレー(旧谷道家住宅)
文具商の旧宅をリノベした複合施設。
平成29年(2017)、菅野家のご当主が中心となって創設したものです。
荻野佛壇店
迫力の看板。
今も生活の場となっている土蔵造りの町。
土蔵造りのまち資料館(旧室崎家住宅)
(高岡市指定文化財)
*観覧料¥300
昭和中期まで繊維業を営んでいた室崎家の旧宅を活用した資料館で、山町筋や土蔵造りについての資料が展示されています。
その隣りの井本商店の看板も魅力的。
寛永5年(1793)創業、今も続く家具店。
本社は別にあり、ここは店舗。
屋根のミニ塔屋風の灯り取りが面白い。
重厚さの中に光る格子や窓枠の木の美しさ。
通りを振り返る。
井波屋仏壇店
(国登録有形文化財)
明治38年(1905)築造の仏具店。
鋳物製の唐草模様アーチ窓を設けた正面意匠が独特の風貌。
旧富山銀行本店(赤レンガの銀行)
大正3年(1914)竣工の旧高岡共立銀行本店。
かの辰野金吾が監修をした、富山県唯一の本格的な煉瓦造り建築です。
現在、その活用方法を検討中だそうです。
周辺にはかつて、銀行や証券会社が軒を連ね、"北陸のウォール街"とも称されたそうです。
一大商工業都市、高岡。
その中心であった山町筋。
重厚な土蔵建築たちが静かにその栄華を語る…
まだまだ巡り足りない。
次回、念願の菅野家住宅見学です。
続く。
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