阿武川の支流である橋本川と松本川に囲まれた、巨大な中洲の様な城下町、萩。

 

萩の東側から松本川を渡り、西側へ。

 

萩中心街には、西の堀内地区、北の浜崎、南の平安古地区という3つの重伝建があります。

 

まずは1地区目。

 

◆平安古地区◆

(国選定重要伝統的建造物群保存地区)

*読みは"ヒヤコ"

 

平安古地区は京都祇園・岐阜白川郷・長野妻籠宿と共に、昭和51年(1976)に国内初の重伝建選定を受けた町並です。

 

独特の風合いの土塀やクランク状の鍵曲。

 

 

開墾が進むと共に発展した武家町です。

 

土塀沿いに進むと、第26代内閣総理大臣を務めた田中義一の別邸があります。

 

旧田中別邸

 

藩政時代は毛利家の下屋敷で、明治時代には夏みかんを萩に広めた小幡高政の住居となり、大正時代になってから田中義一の別邸となりました。

 

玄関を入ってすぐの見事な明かり取り。

 

 

橋本川に面した縁側。

 

 

庭園に川に山に…何とも良き風情。

 

縁側の庇が大きく深いのが特徴的。

(これなら縁側でも雨風の心配無し)

 

茶室風の外観が風流。

 

 

田中義一鍾馗図

 

西日本中心に信仰が厚い鍾馗様の顔を田中義一にした肖像画。

 

田中義一は元陸軍大将であり、総理大臣時代においても、治安維持法改正による共産党弾圧や中国に対する強硬外交で知られる豪傑。

 

まさに田中義一らしい肖像画ですね。

 

ところで、

 

タレントのタモリさんの本名(一義)は田中義一に由来するそうです。

 

 

名建築の楽しみ、釘隠し。

 

主屋の別棟へ。

 

五松閣

 

 

床柱がものすごい存在感。

 

まるで桜がそこに生えているかの様。

 

 

襖と欄間、その向こうの庭園。

 

和の心に響く造り。

 

 

木や竹そのものを活かした床の間。

 

丸窓の深み。

 

 

続いて、2階へ上がります。

 

 

大正期の増築か、控え目な意匠が深い。

 

艶やかな天井に見惚れます。

 

庭園の一部は「かんきつ公園」として整備されていて、夏みかん等の柑橘類が植えられています。

 

 

庭園側から望む。

 

 

別邸を後にして、再び土塀の迷路をゆく。

 

 

武家屋敷や長屋門も点在していて、ついつい足が止まります。

 

坪井九右衛門旧宅

 

そして、土塀の迷路の先に待つ現代の街道へ…

 

時刻は16時半。

 

3日目の漫遊終了。

 

バスで宿に向かいます。

 

続く。

 

 

 

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