信濃漫遊最終話。

 

<旅の行程>

1日目:茅野→上諏訪(高島)→下諏訪

2日目:下諏訪→木曽平沢→奈良井

3日目:奈良井→南木曽(妻籠)

 

奈良井駅からJRで1時間、妻籠駅に到着。

 

駅からバスで妻籠の宿場町へ向かいます。

 

妻籠バス停から小径を抜けると、そこは江戸時代に迷い込んだかのような世界。

 

◆妻籠宿◆

(国選定重要伝統的建造物群保存地区)

 

昭和40年代、深刻化する過疎問題の対策として町並み保存が推進され、昭和51年(1976)には、重伝建地区の第1号に選定されます。

 

そして、妻籠宿の試みが全国に広がり、今では重伝建も123地区にまでなりました。

 

まさに始まりの地。


水車小屋・高札場

 

水車小屋が風情たっぷり。

 

時は高度経済成長期、近代化一辺倒中、古い町並みを未来への財産と捉えて、"売らない・貸さない・壊さない"の方針を進めてきた人々の勇気と信念に感服です。

 

まずは宿場の北の端へ。

 

鯉岩

(南木曽町指定名勝)

 

かつてはその名の通り、鯉の形をしていたそうですが、明治時代の地震で今の形になりました。

 

また、この岩の下で恋の話を語った武将がいたという伝説から、この周辺は恋野と呼ばれています。

 

続いて、南側へ下ります。

 

 

岩井屋

 

8代に渡る土産物屋です。

 

脇本陣奥谷(林家住宅)

(国指定重要文化財)

*入館料¥700(妻籠宿本陣・歴史資料館共通)

 

明治10年(1877)に建てられたもので、脇本陣を勤めてきた林家の旧宅です。

 

 

灯り取りの格子窓から囲炉裏の間へ差し込む陽の光の風景が、国内外の観光客に人気でもあるのですが、現在はコロナ対策で撮影禁止…

 

最盛期には何十人もの観光客が一気に押し寄せる状況だったらしく、撮影禁止にする事で人混みの抑制をする方針だそうです。

 

更に、畳にはカーペットが敷かれ、観光客が通った後に毎度消毒する運用。

 

行政ならではのゼロリスク方針…

 

けれど、訪れていたのは私一人。

 

係の方々がとても明るく、とても楽しいひと時を過ごせたのが救いでした。

 

妻籠宿本陣

 

平成7年(1995)の復元です。

 

妻籠郵便局・郵便史料館

 

レトロお洒落な町屋の郵便局。

 

妻籠には10軒程の宿があります。

 

阪本屋

 

築160年程の町屋の民宿ですが、暖簾も下がり休業か廃業の様子。

 

後継者不足の中、コロナの影響で一気に廃業する旅館が増えている気がします…

 

旧南木曽町役場吾妻支所

 

明治30年(1897)に旧吾妻村警察署として建てられ、役場として使われた後、現在は「妻籠を愛する会」の事務所となっています。

 

この先、街道はクランク状の坂道になっています。

 

枡形の跡

 

坂の下に静かに佇むお宿。

 

下丁子屋

 

妻籠宿の代名詞的な風景。

 

 

街道を振り返る。

 

 

この先の寺下地区が町並み保存の原点。

 

寺下の町並み

 

目を瞑れば、往時の賑やかさが浮かびます。

 

上嵯峨屋

(国登録有形文化財)

 

江戸時代中期の木賃宿です。

 

木賃宿とは、今で言う自炊宿。

 

どこまでも続く町屋たち。

 

 

コロナ禍での不便さはあったものの、ひと気の無い妻籠の風景は一生もの。

 

始まりの重伝建、念願叶った散策でした。

 

時刻は15時半。

 

南木曽駅

 

列車の時間まで余裕があったので、駅のおばちゃんに勧められた名所へ寄ってみました。

 

駅から徒歩で数分。

 

桃介橋

(国指定重要文化財)

 

大正11年(1922)に架けられた大橋です。

 

同じく重文の読書発電所の資材運搬路として使われました。

 

ご当地マンホール

 

南木曽町の花・ミツバツツジの柄。

 

新年の信濃二泊三日漫遊。

 

豊かな自然と古き町並み、そして豊かな人の温かさに触れた幸多き漫遊でした。

 

これにて旅の終わりです。

 

 

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