まいど~カエルぶどう

生きもの自然科学大好きドキドキ 

絵本講師のくがやよいです。

 

 

 

先月、こんな新聞記事を見つけて、

 

 

 

娘と夫を誘って、神戸三宮の劇場へ足を運びました。

 

 

 

 

どんぐり文庫さんは、絵本講師仲間のAさんご夫婦が、自宅を開放して運営されていた私設図書館。

 

あたたかい雰囲気で、本好きのご主人選りすぐりの絵本や児童書がたくさん並んでいて、

近くの大学の学生ボランティアさんたちがお手伝いに来ていたり、地域の子どもたちの居場所にもなっていた。

 

 

私も娘と、娘の友だちと何度かお邪魔したことがあって、

本に詳しいご主人が

優しい笑顔で迎えてくださった。

 

 

どんぐり文庫で本を借りて、門まで緑が続く庭の木のブランコで楽しそうに遊んでいたことを

20歳になった娘は、はっきりとは覚えていない。

 

 

劇中の登場人物にも、そんな場面があったけど

きっと、彼の中には残っていると思うし、娘の中にも残っていると思う。

 

(人は、覚えていなくても、見たり聞いたりしたことは全て心の奥の方に残る、って椋鳩十さんも著作の中でおっしゃっていたし)

 

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(舞台のセット。撮影OKでした)

 

それに、子どもの周りの人たちがはっきりと覚えている。

どんぐり文庫さん、Aさんご夫婦と、そこで過ごした日々を。

 

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どんぐり文庫がなくなってしまう寂しさがある。

でも、

そこで過ごした人たちがそれぞれの思い出を大切に抱いて,、新しい形で、Aさんご夫妻の思いを未来へとつないでいく。

 

未来への希望と、若いエネルギーを感じる、

とても、とても いいお芝居でした。

 

(Aさんのお孫さんが脚本を書かれたのだそうです) 

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そして、

何年前だったかは定かではないけど、

Aさんの絵本講座を聞いた中で忘れられない話がある。

 

 

当時は、自立期 (俗に言う反抗期) 真っただ中の息子の言動で、大変しんどい時期だった。

(・・・そう言う時期って、あるやん?男子も。女子も。)

 

 

しんどくて、心折れそうになっていた時期だった。

(何度か、ポッキリ折れてたな)

 

 

そんな中、Aさんが講座の最後にこの絵本を読んでくれて、

その絵本について書かれた毎日新聞の記事(余禄)を読んでくださった。

 

 

『さるのひとりごと』

松谷みよ子/文  司修/絵

童心社

 

 

松谷みよ子さん独特の文体で書かれたこのお話は、島根の民話らしい。

かには、身勝手な さるに叩き潰されながらも

消え入りそうな声で、ずっと、ずっと、さるのひとりごとに相槌を打ち続けるのだ。

 

 

そのやりとり、

さるとかにとの関係が

まるで当時の息子と自分のようで、

 

 

わたしはAさんに絵本を読んでもらいながら

肩の力がふうっと抜けて、

なんだか、一人で背負っていた重たい荷物が

ずいぶんと軽くなったような気がしたことを覚えている。

 

 

 

その新聞記事はどこかへ行ってしまったけど

自立期の子どもと向き合う大人へのやさしくあたたかいエール

母と同い年のAさんから

そのときもらったような気がしたのだった。

 

 

 

 

 

(2011年11月24日。NPO法人「絵本で子育て」センターホームページより)