まいど~カエルかに座ちょうちょヘビ

生きもの大好きドキドキ絵本講師の

くがやよいです。

 

 

前回の記事

ばらぬすさんの絵を見て感じたこと。

 

 

それは、

対象物への愛がすごいこと。

 

 

そして、

ものすごーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーくよく観察して(みて)いること。

 

対象物の呼吸を感じようとしていること。

 

妥協しないこと。

 

 

 

 

 

二人の偉大な絵本作家、

薮内正幸さん(鳥類、哺乳類ほか)や

甲斐伸枝さんが描かれる絵(植物、虫ほか)からも

私は同じものを感じます。

 

 

 

そしてこの人の絵もまた素晴らしい。

 

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日本のプチファーブルと呼ばれた

くまちかさんこと、熊田千佳慕(ちかぼ)さん。

(本名:熊田五郎さん)

「千の佳人に慕われるように」

と付けられたペンネームだそうです。

 

 

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 (これは過去のチラシです)

 

 

私はこの絵本を見て、ため息が出ました。

 

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『みつばちマーヤの冒険』

ワルデマル・ボンゼルス/原作

熊田千佳慕/絵

小学館

 

 

 

 

 

絵本の中には

昆虫として描かれている虫たちのリアルと

ファンタジーが融合した素晴らしい世界が広がっていました。

 

 

くまちかさんは、この一冊の絵を描くために

5年を費やされたそうです。

 

 

 
 
 
そして、この絵本もくまちかさんの代表作。

『ファーブル昆虫記の虫たち』①~④ 

熊田千佳慕/絵と文(小学館)

 

 

帯の言葉も素晴らしく、そのまま写しています。

 

 

同、⑤巻目。
 
 
ぞくっとするような迫力が…あります。
 
 
 
「フランスにはファーブルという偉い先生がいて、
いろいろな虫の生活や生態を詳しく観察して
昆虫記という素晴らしい本を書いたんだよ」
 
 
小学3年生の時、お兄さんから話を聞いて
ファーブル先生に憧れ、
虫と戯れる日々を過ごしていた少年は
13歳で工業学校の図案科に進学します。
 
戦時中だったため軍事教練に駆り出され、
富士の裾野の演習で腹ばいになった少年の目の前を
アリやコオロギが通り過ぎるのを見て
日々の命を精一杯生きる虫の世界を目の当たりにします。
 
 
「虫の目の高さが虫の世界」
 
 
そのときのことが
草の上に腹ばいになって虫たちを観察する
スタイルの原点になったのでしょう。
 
 

 
くまちかさんの技法は、絵筆の先に少量の絵の具をつけ
少しづつ書いていくというやり方で
とてつもなく時間がかかる描き方。
よく、編集者の方が(原稿をもらえずに)泣きながら帰ったそうです。
 
 
1989(平成元)年。
神奈川県立博物館で開催された「J.H.ファーブル展」には
フランス・ファーブル博物館のコレクションとともに
この絵本の原画も展示されました。
 
 
はるばるフランスからやってきた来賓から
くまちかさんはこう声をかけられたそうです。
 
 
「ファーブル先生は虫の生活を文字で世界の人々に知らせたけれど、
あなたは虫たちの生活やファーブル先生の偉業を
絵筆で多くの人々に知らせてくれた。
クマダはプチファーブルだ。
私たちがあなたにしてあげられることはないだろうか」
 
 
・・・・・・くまちかさんは、ガラスケースに飾ってあった
ファーブルの帽子を指さして、かぶらせてほしいと頼みます。
 
 
帽子にとどまらず、
ファーブルが使った机に座り、
ファーブルが使った顕微鏡をのぞく
くまちかさん至福の瞬間の写真。下矢印
 
 

 


ファーブルに雰囲気が似てる・・・!爆  笑
 
 
 
くまちかさんが
『ファーブル昆虫記』に登場する虫の中から百枚を選んで書く、
と決めたのは70歳を超えたときのこと。
 
 
心で 自然の色を感じ、
自然の色と自分の色とが調和されている状態で
『ファーブル昆虫記』の気品を損なうことなく、自然に忠実に、
しかもその中に詩的な感覚を盛り込みたい。
 
 
 
 
くまちかさんが生涯かけて追い求めた境地は、
しっかりと作品の中に表現されていると思います。
 
 
 
 
 
『熊田千佳慕のクマチカ昆虫記』
熊田千佳慕/著
求龍堂(←求龍堂さんのページに飛びます)
 
 
 
 
虫が好きすぎて、「私は虫」という境地に至った
くまちかさんの『絵本ファーブル昆虫記』のための勉強帖。