まいど〜 ゼロ戦 =333

絵本講師の くが やよいですニコ

 

 

(前回の続きです)

 

 

イギリス軍のスピットファイアと

ドイツ軍のメッサーシュミットが

ビュンビュン交戦する映画「ダンケルク」を観た後、

私の中でリンクした絵本。

 

(※この絵本の最初の記事はこちら。一部再録します)

 


『そらいろ男爵』  LE  BARON  BLEU

ジル・ボム/文、 ティエリー・デデュー/絵、 中島さおり/訳
主婦の友社




フランスで出版された絵本。邦訳も名訳です!

 

 

「原書が読みたいビックリマーク」と思って 

昨夏、フランスフランスを旅した長男に頼んだけど

買えず。。。ぼけー

 

忘れたころにフランス在住の叔母が

原書を見つけて送ってくれました。

 

 


並べてみると・・・

 

 




絵は、『ヤクーバとライオン』の作者

ティエリー・デデュー氏。

 




『ヤク―バとライオンⅠ 勇気』『ヤク―バとライオンⅡ 信頼』

ティエリー・デデュー/作、  柳田邦男/訳  講談社

 

 

 

私はこの絵本、よく高学年の子どもたちと読みます。

 

(中学校の絵本講座で、わざとⅠだけ読んだら、

中学生たち、Ⅱが気になって、絵本に群がってましたねー

特に続き物というわけではなくて

それぞれが独立したお話なんですけどね)

 

 

 

・・・・同一人物が描いた絵とは思えないでしょうびっくり!?


『ヤクーバとライオンⅠ・Ⅱ』は
コントラストが強く、遠目でもはっきり分かる
迫力ある骨太な画風。


『そらいろ男爵』のタッチはコミカルで、

色遣いもなんだかアメリカンコミックっぽい爆  笑




 『そらいろ男爵』 あらすじは・・・


自分で作ったそらいろの飛行機に乗って
誰にも邪魔されずに鳥をながめていた、そらいろ男爵。

ある日、地上で戦争が始まって
男爵も戦争に行かなければならなくなりました。

そらいろだった飛行機を迷彩柄に塗り替え、
砲弾になる物を探します。



なんと、男爵が用意したのは

当たると痛ーいハッハッ

分厚い百科事典12巻!
(もちろん自分のコレクション)

男爵は、空から地上に向けて次々と投げ落とし、
一人で橋を守りました。


男爵は、飛行機に乗り、敵の陣地の大将を目がけて
その日最後の砲弾、ロシアの小説

『戦争と平和』 を投下。
それを拾った敵の大将が、それを読みふけっている間
戦いはストップします。


この勝利に気をよくした男爵は
どんどん本を落とします。
分厚い本はもうないけれど、

面白い本ならまだまだあります。
でも、戦争が長引き、
男爵は落とし方を考えるようになります。


そして、戦争をやめさせるために
最後に男爵が落としたものとは・・・・



       
ゼロ戦 ~3   



国際児童文学館の勉強会では、
「戦争を皮肉ったお話」だと紹介されたけど
「えっ?」と思ってしまった。
私にはそんな単純なお話には思えない・・・・



これ、戦争のことだけを書いているんじゃない。



自分が選んだ本を携え、
相手めがけて空から投げ落とす。


戦争が長引き、
本棚に残っているのは、もう
男爵のお気に入りの本ばかり。
一冊もむだにはできない、と考え込む男爵の表情。。。


そらいろ男爵は・・・私。
正確に言うと

私たち、かな?



どんな絵本を読もうか、
どんな絵本を届けようか、
どんなことを講座で話そうか、と考え込む自分と
男爵が重なる。


子どもたち、大人の人たちに

絵本とお話を届ける

絵本講師やボランティア、

司書さん、

子どもと絵本を楽しむ

お母さんやお父さん、、、

 

 

私たち一人一人が

『そらいろ男爵』なんじゃないかな。


そんな人たちと、
その本を読んで心を動かされた人たちが
(もちろんそれに限らないけど)
戦争を止める力を持っている。


独特の解釈だけれども
私にはそう思えてしまう。

 

 

 

 

第一次大戦中には 

赤い彗星 シャア アズナブルのごとく

赤く塗った戦闘機に乗って

敵をつぎつぎと撃墜した

赤い男爵(RED  BALLON) が実在したと聞くけど

そらいろ男爵は 対照的!ほっこり

 

 

「国同士が始めた戦争に駆り出され

戦場に送られた若者たち。

心を麻痺させないと

相手を殺戮することなんて

できない。。。」

 

と 前記事で書いたけど

そらいろ男爵は

それとは真逆のことをしたわけです。

 

 


スピットファイアやメッサーシュミットみたいに

早くて性能のいい戦闘機じゃないけれど

本しか搭載していないプロペラ機に乗った

そらいろ男爵は

戦争を止める術(すべ)を知っている。

 

 

本の持つ力、

相手を思う力、

「想像力」の力を信じている。

 

 

一生懸命に 本を選び

自作の飛行機に乗って

果敢に本を落とす「そらいろ男爵」が

かっこよく見えてしまうのです。

 

 

 

・・・・見て、この軌道のユルユル感・・・・にやり汗

 

 

 

さて、前述の「ダンケルク」。

この絵本の中のいったいどこに

載っているでしょう?

 

 

 

 

・・・もし見つけたら、教えてくださいね♪

 

 

 

 

 

 

そらいろ男爵 そらいろ男爵
 
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