72冊目
「烏は主を選ばない」阿部智里(文藝春秋)
『八咫烏が支配する世界山内では次の統治者金烏となる日嗣の御子の座をめぐり、東西南北の四家の大貴族と后候補の姫たちをも巻き込んだ権力争いが繰り広げられていた。
賢い兄宮を差し置いて世継ぎの座に就いたうつけの若宮に、強引に朝廷に引っ張り込まれたぼんくら少年雪哉は陰謀、暗殺者のうごめく朝廷を果たして生き延びられるのか…』
八咫烏シリーズ第二弾。
「烏に単は似合わない」とほぼ同じ時間軸なので、「烏に〜」の裏ではこんなことが起こっていたのね、という風に楽しめた。
「烏に〜」だと、若宮は最後に唐突に現れた感が強かったけど、「烏は〜」と合わせて読むと、わりと納得できた。
せっかくの同時間軸だから、もっと一作目と絡めて欲しかったかんじはするけど。
桜花宮でほぼ話が終わってた前作と比べ、山内のほかの地域も出てきて、山内の世界観が広がった。
雪哉の最後の身の振り方は意外だったけど、筋を通してて悪くないなー。
