いのちを紡ぐ虫と、欲を抱く人間
先日、科学あそび「まゆだまコロコロ」の準備をするために、蚕(かいこ)の動画を見ていたら、夫が「子どものころ蚕を飼ってたよ」と!
彼は、卵からかえった小さな蚕に桑の葉をあげて、やがて繭(まゆ)を作り、蛾(カイコガ)になり、卵を産むまでの一部始終を見守っていたそうです。
(画像は多摩六都科学館YouTubeより)
繭から絹糸を作るにあたり、私は、てっきり「蛾が出ていった後の空っぽの繭」を使って絹糸を作るのだと思っていました。
しかし、繭の中に蚕がいるまま、糸を取るために煮るのだと聞いて、思わず「えーー
」と声が出てしまいました。
インターネットで調べてみると、蚕は、「人間に家畜化された唯一の昆虫」ということがわかりました。
野生では生きていけず、かいこがは羽はあるのに飛ぶこともできないんだそうです。
ふと、先日、横浜にアジフライを食べに行ったときのことを思い出しました![]()
「アジフライが食べたい」という思い(=欲)ひとつで車を走らせ、そのためにガソリンを燃やし、二酸化炭素をまき散らしてしまう。
「私たち人間は、どんなに善良に見えても、やっぱり欲深い生きものだね」と、夫と話しました。
ちなみに、その時のアジフライ
欲とは何だろう。
おいしいものを食べたい。
美しいものを着たい。
知りたい。作りたい。誰かに喜んでもらいたい。
それは、すべて「欲」から生まれた行動です。
けれど、欲が大きくなりすぎて、他のいのちや自然を犠牲にしてしまうこともあります。
人の欲は、光にも影にもなるエネルギーなのだと思います。
その欲が、誰かの幸せや調和につながる方向に動くなら、それはやさしい欲になるのかな、と思いました。
蚕は、自分のいのちのために繭をつくり、人間は、そのいのちの産物から絹を紡いできました。
私たちはいつも、いのちの循環の中で生かされているんですね!
「生きるための欲」と「壊してしまう欲」のあいだで揺れながら、私はできるだけやさしい選択ができる人でありたい!と思いました。
イラスト:AONORI Wellness Studio
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