特に悪いところはないということだったのに、2週間以上経った今もまだ退院の話がない。
認知症は進んでないだろうか、歩けなくなってないだろうか、気になる。
まあ、家にいたからって、寝てばかりいるから、あまり変わらないかな。
面会に行っても、何を話していいかわからない。
もうすぐ家に帰れるから頑張ってね、とも言えず、
ご飯は食べてるかとか、日頃何をしているのかとか、なんとなく聞いている。
面会に行った時は、ナースステーションの前に机が置かれ、そこに座っていた。机の上には、塗り絵と色鉛筆があったが、それには手をつけず、ぼーっとしていた。
今の父に楽しいことなんてあるんだろうか、とふと思う。
父が居ない家での生活は、さぞかし時間がいっぱいあるだろうと思っていたが、意外と変わらない。
物理的にそれほど時間を取られてなかったのかな。
でも、精神的には24時間父のことが頭にあったから、そこから解放されていることは大きい。
今からまた父を家で介護すると考えたら、無理無理無理って思う。
気持ちに余裕ができてくると、父に対して、冷たかったかなぁ、と自分を責める気持ちが出てくる。
物理的な介護は、あれがわたしの精一杯だったなあと思うのだけど、父と同居を始めて15年、父に対して、冷たくて、意地悪だったなあと思う。
父が鬱陶しくてたまらなかったけど、全部父の愛情だったよなと思う。
父が施設に入ったら、優しくしてあげたい。
罪滅ぼしだな。