人に親切にするって結構勇気のいることかもしれません。知っている人になら簡単ですが、見ず知らずの人に親切にするときにはドキドキするものですよね。私がとても印象に残っている「親切」エピソードがあります。


ひとつめは電車の中でのこと。
女性がおばあさんに席を譲っていました。よくある光景ですが、そのときの女性の言葉が素敵でした。
遠慮するおばあさんに「私、運動不足なんです。立つきっかけを下さってありがとうございます!」と言って笑いました。「すぐ降りますから」などはよく使いますが、こんな風にちょっとユーモアを交えてほがらかに笑いながら譲れるなんて!と感激しました。


ふたつめは札幌駅で突然の雨に見舞われた午後のこと。
折りたたみ傘を出している私の横で、傘が無くて困っている女性が外を見ていました。ふいにサラリーマン風の男性が「これ、良かったら使ってもらえませんか?これから飛行機に乗るのでもう必要ないんです」と声をかけました。女性は少し遠慮して見せましたが、男性の「持って歩くのが大変なので使ってもらえたら助かる」という言葉に傘を受け取っていました。


どちらにも共通するのは、親切な行動だけではなく相手に「申し訳ない」という気持ちを抱かせない会話です。まさに上級の親切!!黙って席を譲るより、不要になった傘をどこかに放置するより、こうして見ず知らずの人と数十秒間、気持ちの交流が生まれる「上級の親切」ができるようになりたいと思います。


written by のりのり