お酒を飲んで顔が赤くなる人は食道がんに要注意

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危険な人は190倍の確率で食道がんになりやすい

少量のお酒を飲んで顔が赤くなる人はフラッシャーと呼ばれます。これは遺伝的に決まっていて、日本人の約4割がこのタイプです。フラッシャーの人は食道がんのリスクが高いことが分かっております。

アルコールは体内でアセトアルデヒドに、そしてそれが酢酸へと代謝されていきます。この中でアセトアルデヒドが発がん物質で悪者なのです。酢酸は無害です。

アセトアルデヒドを酢酸に代謝する酵素をアセトアルデヒド脱水素酵素と呼びますが、この酵素の作用が弱い人はアルコールを飲むと、体内で産生されたアセトアルデヒドが代謝されずそのままの状況でいるため、同じ量のアルコールを飲んでもより長い時間発がん物質に曝露されていることになります。

そのためこの酵素のタイプの人は発がんのリスクが高いと考えられています。実はアセトアルデヒドが顔を赤くする物質でもあるため、この酵素の作用が弱い人がフラッシャーなのです。アセトアルデヒド脱水素酵素作用が非常に弱い人は全くお酒の飲めない人。こういう人はお酒を飲めませんので、リスクは高くありません。

また、アルコールをアセトアルデヒドに代謝する酵素がアルコール脱水素酵素。この酵素の活性が低い人も食道がんを発症しやすいことも分かっております。この酵素の作用が弱いと飲酒してからアセトアルデヒドが蓄積するまで時間がかかることから、不快な症状を感じる前にお酒を飲みすぎる傾向があります。

これが発がんと関与していると考えられます。実際に、このタイプの人には慢性アルコール中毒患者が多いことも報告されています。

これら二つの酵素(アセトアルデヒド脱水素酵素とアルコール脱水素酵素)の活性型の組み合わせで一番がんになりやすい人が喫煙、飲酒をすると、すべての危険因子が低い人のなんと“190倍”食道がんになりやすいことが分かっております。