違う街へ行っても、キミたちの声はすぐにわかる。
小鳥の中でとりわけ小さくて、唯一攻撃に使えるような嘴ですら、ひどく短い。
雪に覆われる冬の大地は、キミたちの大好きな虫たちを隠してしまう。
そして小さなキミたちは、真っ先に大きな鳥や獣に狙われてしまうだろう。
だから北の国の神様は、キミたちに雪のような真っ白な顔と樹木のような黒と茶色の羽根をくれたんだね。
スズメよりも小さい身体でずっとずっと大きい鳴き声だ。
だからキミたちがやってきたことを耳が初めに教えてくれた。
小さくて、すぐに風景に溶け込んでしまう身体だから、仲間たちが迷子にならないようにお互い必死で呼び合うんだね。
キミたちは雪で、木で、風だった。
生きることが少しも怖くないみたいなのは、その根源がすべて同じだと知っているからかい?
いや。怖いことは怖いのだろうけど、人間みたいにその怖さを利用して、何かを作らないということだ。
大地や空が怒れば、キミたちは潔く、その身を捧げるだろう。
弔われることなく、その身は大地に優しく葬られる。
水鏡に映った姿を自分だと知ってから、自然は遠ざかっていったのかな。
キミたちと私は遠い。
けれども、そこに隔てる厚い壁はなく、まだ物質にならない宇宙の欠片が漂っているだけなのかも。
知らないことで生かされている。
キミたちこそが永遠だと、何度も何度も思うよ。
知らなければ生きていけない闇を背負って、眩い光を目指して歩いているようだ、私たちは。







