つながりライフクリエイトのわたこです。
ブログにお越しいただきありがとうございます。
シリーズ絵本思考®第6回目は
物語のもつ【役割】についてです
🍀🍀🍀🍀🍀
前回は、
「家族の共通言語」についてお話ししました。
家族の中で交わされる言葉は、
意味だけではなく、
一緒に過ごした時間や空気を含んでいること。
そしてその言葉が、
家族をつないでいくことをお伝えしました。
今回は、
その言葉をつらねた
「物語」
について考えてみたいと思います。
物語は、多くが事実ではありませんよね。
作者の意図によりつくられた〈おはなし〉です。
たとえ現実で起こったことだとしても語る人によって内容が違ってきてしまうものだと思っています。
そのうえで
私は、
この“つくりばなし”が
とても大切だと感じています。
そこに描かれているのは、
出来事の正しさではなく、
人の気持ちや揺れ
と捉えているからです。
私は、よく「うそ」を責めたくないと言っています。
話を聞いていて
「それ、少し違うんじゃないかな」と
感じたとしても
そのときに、
正しいかどうかを確かめようとはしないのです。
それをすると
会話はぶつかるからです。
ぶつかって見えてくるものもあるかもしれませんが、知りたいことはどんどん奥へと逃げてしまうように思うのです。
一方、
「なぜその話をしたのか」
その背景に目を向けてみると
その人が見えてきます。
物事をの事実として正しいかどうかではなく、その人が何を〈感じているか〉の事実です。
知りたいことは
正しいことではなく
その人の物語。
これが絵本思考®。
この場合
会話は
ぶつかるのではなく、
むしろ関係をやわらげるように作用していきます。
子どもの話を聞いている中で、
あちこちから子どものことを把握したくて情報をあつめていた私は
「少し違うな」と感じたときには
その違和感を解決しようと、子どもに詳細な問いかけをしていました。
けして心穏やかななものではありません。
しかし今は
情報を整理しようとするのでもなく
真偽を確かめるわけでもなく、
子どもの中にある物語を聞かせてもらう。読み聞かせのように。
ひとまず話を聞ききると
すると、結果、
事実かどうかはよくわからないけれど、
その奥にある子どもの気持ちに寄り添う時間になるのです。
それは子どもだけでなく
私にとって大きな安心となったのです。
これは大きな気づきでした。
物語は運ぼうとしなくても運ばれることに任せてみる。
想像以上に得るものがあることを知ったのです。
これが絵本思考®的対応にみられる
関係づくりの良さだと思いました。
事実かどうかではなく、
そこにどんな思いや意味があるのか。
それを感じようとするとき、
人と人は少し近づく。
“うそ”の世界を通して、
人の本当の気持ちに触れることができること。
現実では言えないことも、
そのままでは出せない気持ちも、
物語の中では、自由に形を変えて表現することができます。
だからこそ人は、
物語に自分を重ねられ、
安心して自分の気持ちを感じることができるのかもしれません。
こうやって
自分の気持ちに気づいたり、
少しずつ言葉にしていくことができる。
物語は、
人が自分を理解するための
ひとつの手がかりなのだと思います。
絵本思考®では、
絵本を
人の内側にあるものに触れ、
それを言葉へとつなげていくきっかけにしています。
“うそ”と言えば抵抗があるかも知らませんが、
作られたものだから
語ることができる気持ちがあるということ。
絵本思考®を活用することのおもしろい特徴だと思っています。
次回は、
「自分の物語を生きる」についてお話しします。
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