ど田舎の子どもだった。
音楽をかける習慣はなかった。
いつも周りにあったのは、
自然の音、生き物の鳴き声、人の声、生活音だった。
自然に耳に入ってくるもので十分満たされていた。
静寂に何が聞こえてくるか楽しみだった気もする。
鳥や虫の声。
水の音。
農作業の音
台所の音
近所の人が話す声とか
音が包んでいてくれた。
鉄砲玉という異名を持つ母が帰ってくる車の音を聴き分けた。
身近な音。
あると安心する音。
見えないけど
つながっていることを感じる。
つながりのある音。
音はとても気になる。
レストランやカフェで、食器のカチャカチャとした音と話し声が混ざるのも好き。
ここちよい人のざわめきがあるお店は、音楽がいらない。または気が付かないくらいの音量で十分だと思う。
隣の家から漂う美味しい匂いも好き。
・・・脱線。
あたたかい気持ちになるのは一緒。
見えないから、不安になる音もある。
それは、つながっていない音。
今の住まいで聞こえるものは
ひっきりなしの車の音。
ときどき聞こえる通り過ぎる人の声。
いつになってもつながれない音たち。
関わりのない音は、
存在を不安にする。
人を孤独にする。
孤独がなぜなのかわからないまま
解決を急げば
混乱をうむ。
繊細な音はもうそこにはない。
今 この子に
何が聞こえているだろうか。
寄り添う音が、聞こえてるだろうか。
心安らぐ音を届けられているだろうか。
そうもいかないこともある、、、。
ため息もでる。
だから
せめて
一日の終わりには
優しい言葉を届けたい
そう思って
本選びをしたりする。
優しい言葉が並ぶ本は
心をほぐす。
素直になる。
謝るかわりに言ってみる
「今から読みかせの時間をくれませんか?」
いいよ!!という顔が笑ってる。
自分も笑ってる。
絵本には
こうやって
たくさん助けられてきているのだなぁ。
