Love&Smile

ヒプノセラピー

 

義父の理不尽さは 今でこそ 笑って言えるが

毎日が 忍耐だった

 

早い時間に寝て 夜、起きてくる

テレビのチャンネルを渡せば 変えなくてよいと言い 渡さなければ渡さないと言って文句を言う

いれば「早く寝ろ」と言い、自分の部屋に行けば「俺が来たらいなくなる」という

 

旅行に行けば 帰ってくる日を言わず 帰ってきたら夕飯を用意しておくように言い

しまいには 実家の母親に似ていて嫌だと言われ

俺が買った土地にお前は車を停めるなと言われたり

数え上げたら きりがなく ネタ切れする事がない

 

私は過呼吸が起こり 家に帰ろうとすると 胸が痛くなった

 

それでも 夫は 親とお前の板挟みになり疲れた と言った

普通なら 離婚しても良いくらいだと思いながらも できなかった 義父のことも夫の事も心底、嫌いになることができなかったのだと思う

幼少期、家庭に恵まれなかった私は家庭を壊すことができなかった。

 

義父は義父の人生を 夫は夫の人生を 生きている 私が見ている景色とは異なる景色を見ているのだと思えるようになったのは

義父が膵臓癌に倒れ余命宣告された頃である。

 

私が病院に見舞うと「家に連れて帰って」と言って車いすに乗り込み離れない。

具合が悪くなり病院に行く事を説得するのも私だ。

極めつけは、私が駆け付け30分で息を引き取った。

 

自分が見ている景色だけに執着すればそれまでのことだが、人それぞれ見ている景色が違うと思えば合点がいくこともある。