Love&Smile

ヒプノセラピー

 

父は義父の 葬儀で 贈る言葉 をよんだ

それも 友人代表 として

 

友人代表のスピーチは 参列者の涙を誘い 頑固で扱いづらかった義父の印象さえ変えるものだった

 

内孫として 贈る言葉を読む予定だった わたしの子供たち三人は 見事に泣かされ

泣きの涙で 贈る言葉を読むことになった

 

「友人代表の言葉、お父さんにお願いできない?」と義母からお願いされたとき

なんて 勝手なことをと思った。「家に来るな」「スーツで仕事する奴なんてろくでもない奴だ」と父のことを義父は言った

義父は大工 父は銀行員だった 銀行員に何か恨みでもあったのか コンプレックスでもあったのか はたまた違う理由だったのか

父親のことをそんな風に悪く言われるのは不愉快で それに対して何も言わない義母に対しても不愉快だったのだ

 

私の思いとは裏腹に 父は 友人代表を引き受けた それも二つ返事で

そして 心温まる 葬儀になった

父の広い心が そこにいる人々の心を和ませた 一番、和んだのは私の心だ

こんな気持ちで 義父を送ることができて良かったと 心の底から思うことができる

そして 父の娘であったことを 誇りに思う

 

私から見えていた義父と父の景色は 美しいものではなかったが

彼ら二人からしたら どんなふうに 映っていたのだろうか?

言葉や目に見えることでは わからないものが そこにはある

 

もしかしたら 本当に かけがえのない 友人となっていたのかもしれないと

今は思っている。