Love&Smile
ヒプノセラピー
父が母と結婚する決め手となったのは
「金銭感覚がしっかりとしている」事だったそうだ。
それについては間違っていなかったと今でも父は言っている。
ただそれ以外は
母と結婚したことを父は悔やんでいると私は思っている。
あれは何年前のことだろうか?14~15年前になると思う。
父が70歳位のときだった。
平日の休日にショッピングモールと映画館に併設されている日帰り温泉に向かった。
温泉には入れるが、ショッピングモールはまだ、開いていないそんな時間だった。
店内に入ると何か所かテーブルと椅子が置いてある。
ふと、見慣れた姿が目に入った。父だ。
かいがいしく動いている。おにぎりを出しお茶を出し世話をしている。
私よりも若いと思われる、おそらく日本国籍ではないと思われる女性と一緒にいる。
映画でも観るのか?
気付くとその場所を後にし車に乗り込んでいた。
動揺を隠しきれない。
父にもし心を通じ合わせられる相手があるのならばその方が安心する。
と長年、思ってきた。それ位、母の存在は家族にとって安らぎにはなりえないものだったから。
しかし目の前にいる父を見た時、穏やかな気持ちではいられなかったが現場を (笑)押さえる気にもなれなかった。
その後、父は中国に行き数か月、帰らないということがあり帰国後、父は
「中国に婿に行く」と言い始めた。
父のことを信頼していたがゆえ、なんて馬鹿げたことを言い出したのか?と思った。
信頼していたからなのか?行くなと反対することはできなかった。父の人生である。
例え、どんな迷惑が降りかかってくるとしても個人の選択を止めることは誰にもできない。
時間とともに「中国婿入り熱」」は下がり口に出さなくなった。
先日、母が入院した時のことである。毎日、母の所に見舞いに通う父の姿があった。
母が「お父さんが来てくれないと寂しい」というと
父はまんざらでない顔をして「待ってるから早く治して家に帰ってきなさい」優しく答えている。
いったいどういうことだ?中国に婿に行くといった時、「獣だ!動物だ!」だと父を罵った母はどこに行った?
つくづく負の感情で行動したり負の感情を口にしたりすることが負の結果を招くのだと思う。そこにいたるまでに、母がもう少し冷静に生きてきたら父の「中国逃亡説」は起きなかったと思うから。
母は父と共に人生を歩み学ばなければならないことがあり、父もまた母と共に人生を歩み学ばなければならないことがある。
どちらが正しくどちらが間違っているわけではなく
「どっこいどっこい」ということだ。
それは私達、夫婦にもいえることと肝に銘じなくてはいけないと思う (笑)