しつらえとは
しつらえ、という言葉をご存知ですか。
平安時代にできた言葉で、
辞書をひくと、
◆しつらえること。準備すること。
◆ある目的のための設備をある場所に設けること。
◆部屋の内装や設備などを飾り付けること。
とありますです。
作業場に棚をしつらえる、
ウエディングパーティのために花飾りをしつらえる、
ロココ調にしつらえた客間、
というように使います。
漢字では「設え」と書きますが、特に季節の行事のとき、
室礼
という字をあてることもあります。
お正月に鏡餅を供えたり、門松を立てたり、
ひなまつりの日に蛤のお吸い物をいただいたり、
七五三のお祝いなどの、作法や飾り付けのことをいいます。
建築的には『空間や部屋の演出方法』の意味で使います。
他に、茶道や、ホテルでも、しつらえ、という言葉は関係が深く、
共通しているのは、客人を
もてなす心
です。
一流ホテルにて客室をしつらえるとき、それは、掃除やベッドメーキングはもちろん、
そのお客さまのために、絵を掛け、花を飾り、
そして、テーブルにウエルカムカードを置く。
演出の背後にある、その『ココロ配り』が、しつらえというか、
定義するならば、
季節ごとの自然をとりこみ、
部屋に住まうヒトが居心地良く、
また、その部屋に集うお客さまのために空間を演出すること
かな、と思います。
好きな言葉です。