“東京ドーム1個分”でお馴染み(?)の東京ドーム。
そのほど近くにあるのが、ミーツポート。
2008年に都会のオアシスとして開業した複合施設です。
実はその敷地内には、80歳を超えた今なお第一線で、
国際的に活躍する現代アートのレジェンドの作品が点在しています。
例えば、《マリリン》と名付けられたピンク色の花のようなオブジェとか。
例えば、《花子》と《太郎》と名付けられた白い深海魚のようなオブジェとか。
これらはすべて、あの黒田アキさんの手によるものです!
・・・・・と言われたところで、
“どの?!”と思われた方も少なくないでしょう。
それもそのはずで。
黒田さんは半世紀以上にわたって、パリを拠点に活動をしており、
日本国内では近年、ほとんどと言っていいほど作品を発表していません。
正直に言うと、自分もつい最近知ったばかりです。
1944年、京都に生まれた黒田さんは、
同志社大学文学部を卒業後、単身フランスに渡りました。
1978年には、ドイツで最初の個展を開催し、
その翌々年には、パリ国際ビエンナーレに参加。
それを機に、ミロやジャコメッティなどを扱う、
パリの一流画廊マーグギャラリーと契約し、その名を一気に轟かせました。
以来、絵画に限らず、彫刻やドローイング、
インスタレーションなど幅広いジャンルの作品を制作。
さらには、建築家の安藤忠雄さんやリチャード・ロジャースとのコラボもしています。
その領域横断的な作風から、“Passage(通路の男)”と称されているそうです。
ちなみに。
1993年から94年にかけて、
東京国立近代美術館と国立国際美術館にて、
“黒田アキ:廻廊=メタモルフォーゼ”なる巡回展が開催されました。
その当時、国立の美術館における最年少での個展として話題となったそうです。
そんな黒田アキさんが長年にわたり、
構築してきた独自の世界観が「コスモガーデン」。
舞台美術を発展させたスぺクタルなアートワークとのことです。
何を隠そう、ミーツポートに点在する作品は・・・・・
続・無料で観れる美術百選082
黒田アキ《コスモガーデンプロジェクト2008》
として制作されたもの。
東京ドームシティ アトラクションズ(旧・後楽園ゆうえんち)に点在しているだけに。
テーマパークが適当に作ったオブジェと思われがちですが、
実は国際的な現代アーティストによる一大プロジェクトを構成する作品だったのです。
これまで素通りしていた皆さま(僕も含めて)、
これからは足を止めて、作品をありがたがりましょう!
ちなみに。
黒田アキさんの代表的なモチーフに、「カリアチッド」があるそうです。
カリアチッドとは、ギリシャ建築などで見られる女性像をかたどった柱のこと。
ミーツポート内のあちこちにも、カリアチッドがありました。
<無料で観れる美術 データ>
ミーツポート
住所:東京都文京区後楽1-3-61
アクセス:○JR・都営地下鉄三田線「水道橋駅」より約2分
◯丸ノ内線「後楽園駅」より徒歩約7分
◯都営地下鉄三田線・大江戸線「春日駅」より徒歩約8分
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