~前回までのあらすじ~
面倒くさいなあ。あー面倒くさい。面倒くせえぞ。
国宝ハンターは、面倒くさいっていう自分の気持ちとの戦いなんだよ。
何が面倒くさいって、日本中の国宝を巡るのは究極に面倒くさいよね。
・・・・・と、面倒くさがりながらも、国宝ハンティングをし続けて約15年。
ついに国宝ハンターは今回で第二百話を迎えます!
大事なものは、たいてい面倒くさい。
奈良の西大寺に行ってきました。
聖武天皇が創建した東大寺に対して、
その子である称徳天皇が都の西に創建したお寺です。
だから、西大寺。
実は6年前にも訪れているのですが、
その時に、なかなかショックな目に逢いまして。。。
以来、リベンジの機会をずっと狙っていたのです。
今回は事前に何度もチェックしたので、聚宝館はちゃんと開館中です。
無事に国宝の《金銅宝塔》(ジャンル:工芸品)をゲットしました。
さらに、西大寺には、鎌倉時代の元寇の際に、
あの神風を吹かせたとされる愛染明王像が祀られた愛染堂があります。
日本を救った仏像ながらも、悲しいかな、
愛染明王像は重要文化財止まり(?)のようです。
が、その愛染明王像の力を借りて、祈祷を行った叡尊上人の像、
《木造叡尊坐像〈善春作/〉》(ジャンル:工芸品)は国宝に指定されています。
こちらは、叡尊が80歳になったお祝いに制作されたもの。
つまり、生前の本人をモデルに制作されているわけです。
ちなみに、不思議なことに、
同じヒノキで作られているにもかかわらず、
なぜか顔の部分だけがテカテカしているのだとか。
お寺の人間誰一人として、そのお顔には触れていないとのこと。
ミステリーです。
続いては、約10年ぶりに春日大社国宝殿へ。
こちらでは、2020年に国宝に新指定された、
《鼉太鼓》(ジャンル:工芸品)をハンティングしてきました。
鼉太鼓は、鎌倉時代に作られた屋外での舞楽演奏用の左右一対の太鼓。
高さはそれぞれ約6.5メートル!
世界最大級の楽器です。
なお、鼉太鼓の「鼉」は、「だ」と読みます。
中国では「ワニの一種」を表すとか。
といっても、《鼉太鼓》にワニはおらず・・・・・
(↑実物は撮影不可でしたが、昭和50年に復元されたこちらは撮影可)
それぞれに、龍と鳳凰があしらわれていました。
しかも、どちらも首に鈴が取り付けられています。
たぶんペットの龍と鳳凰です。
奈良を巡る国宝ハンティングの旅。
その締めくくりに訪れたのは、奈良国立博物館です。
こちらで開催されていたのは、“超 国宝”展。
奈良博開館以来初となる本格的な国宝展で、
前後期合わせて、約110件の国宝が出展されます。
そのうち未見だったものは、以下の4件でした。
・《葡萄唐草文染韋》(ジャンル:工芸品)
・《絹本著色慈恩大師像》(ジャンル:絵画)
・《鉄宝塔》(ジャンル:工芸品)
・《絹本著色五大尊像》(ジャンル:絵画) ※岐阜県来振寺蔵
逆にいえば、出展される国宝のうち、
100件以上は、すでに目にしているということ。
我ながら、国宝を超ハンティングしてますね。
今現在の国宝ハンティング数 1074/1148










