第百九十九話 国宝ハンター、嗅ぐ! | アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】

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前回までのあらすじ~

とってもとってもとっても、

とってもとってもとっても国宝が大スキ。

そんな自称国宝ハンター・とに~は、

日本中の国宝を求めて、日々走り回っている。

(注:高速道路で事故を起こしてはいません)

毎年春にトーハクで開催されていた展覧会、

“新指定 国宝・重要文化財”が今年は京都で開催。

それを知ったとに~は、秒で関西行きを決意したのであった。

majiでkokuhouhuntingする5秒前。

 

 

というわけで、京都文化博物館にやってきました。

 

 

 

もちろん目的は、“令和7年 新指定 国宝・重要文化財”です。

 

 

 

今年の春に国宝に新指定された文化財は、4件。

そのうちの1件である《伎楽面》は、

先日トーハクでハンティング済ですが、

全31面のうちの2面が本展にも出展されていました。

が、しかし、残り3件のうちの2件、

大阪市立美術館の《物語下絵料紙 金光明経 巻第二》と、

皇居三の丸尚蔵館の《和漢朗詠集》はパネルでの紹介。

 

せっかく京都まで来たのに(泣)!!

 

結局、新指定された国宝でゲットできたのは、

《太安萬侶銅板墓誌》(ジャンル:考古資料)だけでした。

 

 

 

ちなみに。

《太安萬侶銅板墓誌》は、昭和54年に、

奈良県の農家の方が開墾中に発見したものなのだそう。

太安万侶(おおのやすまろ)は、『古事記』を編纂した人物として知られています。

長らく架空の人物である可能性も考えられていたそうですが、

名前や亡くなった日付が詳細に記されたこの墓誌が発見されたことで、

太安万侶が実在の人物であったことが確定できたのだそうです。

もし、農家の方が見つけていなかったら、

いまだに太安万侶はフィクションの存在だったのかもしれません。

 

ちなみに。

新指定ではないですが、石山寺の国宝、

《淳祐内供筆聖経(薫聖経)》(ジャンル:書跡・典籍)に、

追加指定があったため、そちらも出展されていました。

淳祐内供(しゅんにゅうないく)は、菅原道真の孫で石山寺の第三代座主。

若き頃に、空海の膝にたまたま触れた際に、

妙香の薫りが淳祐の手に移り、一生消えることがなかったのだとか。

しかも、それ以降、彼が書写した経典にも同じ薫りが移ったのだそうな。

それゆえ、淳祐が書き記した聖教が“薫の聖教”とも呼ばれているそうです。

ずっと匂いが取れないどころか、書いた紙にまで移ってしまうなんて。。。

世が世ながら、スメハラで訴えられていたことでしょう。

なお、展示ケースに収められていましたが、

それほどの匂いならば、頑張れば香れるのでは??

思いっきり嗅いでみましたが、さすがに何も感じられませんでした。

 

 

京都文化博物館を観た後は、京都国立博物館へ。

開催中の特別展“日本、美のるつぼ展”には、

全部で19件の国宝が出展されているとのこと。

しかし期待むなしく、すべてハンティング済でした。

 

 

 

気を取り直して、一路大阪へと向かい、

リニューアルオープンした大阪市立美術館で、

“日本国宝展”を鑑賞してまいりました。

 

 

 

こちらは、大阪では初となる国宝展。

気合に気合が入って、実に135件の国宝が集結しています!

そのほとんどは過去に観たことがありましたが、

京都文化博物館ではパネルでしか紹介されていなかった、

新指定の《物語下絵料紙金光明経 巻第二》(ジャンル:絵画)を含む、

 

 

 

《喪乱帖〈原跡王羲之/〉》(ジャンル:書跡・典籍)

《太刀〈銘助包/〉》(ジャンル:工芸品)

《七星剣》(ジャンル:工芸品)

 

計4件の国宝をハンティングすることができました。

国宝ハンター的には、大阪・関西万博よりも、

大阪市立美術館の会場のほうが熱かったです。

 

 

今現在の国宝ハンティング数 1067/1148

 

 

 

 

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