1846年に創業した皮革製品で有名なスペインのブランド、ロエベ。
その日本初となる大型展覧会、
“ロエベ クラフテッド・ワールド展 クラフトが紡ぐ世界”が、
原宿駅ほど近くのヨドバシJ6ビルディングで開催されています。
事前予約制で入場料は無料!
なんとも太っ腹な展覧会です。
“クラフトが紡ぐ世界”とサブタイトルにある本展。
その冒頭に展示されているのは、
かつて工房で実際に使われていた工具の数々です。
ロエベの前身となるのは、スペイン人職人によって開かれた皮革工房。
この工房を訪れた一人のドイツの職人が、
技術力に大きな感銘を受け、パートナーとして工房で働くことを決めます。
その職人の名前は、エンリケ・ロエベ・レスベルグ。
そう、ロエベはクラフトマンたちによって生まれたブランド。
そのクラフトマンシップは、創業から一貫して現在にも息づいているそうです。
それゆえ、本展でもかなり力を入れて、
ロエベのクラフトマンシップについて紹介されています。
工房での職人さんたちの制作の様子や、
最新のハイテク製造技術などが映像でも紹介され、
さながら、ロエベの工場見学をしているような感覚になりました。
また、ロエベのクラフトマンシップは、
世界のクラフトマンたちの活動も支えています。
例えば、ミラノサローネに毎年参加し、
世界各国の職人とのコラボレーションを披露。
また例えば、ロエベ財団クラフトプライズなるアワードを開催。
会場の一室では、それらのコラボ作や受賞作が紹介されていました。
それらの中には、国際的に活躍する桑田卓郎さんの作品もあれば、
2023年のアワードで特別賞を受賞した気鋭の編組品作家・渡部萌さんの作品も。
(↑パッと見、陶器のようですが、胡桃の木の樹皮でできているそう)
さすがロエベのお眼鏡に適っただけに、
どれも工芸品としてのクオリティが高く。
この空間は独立して、工芸の美術展として楽しめました。


そうそう、美術展と言えば、ロエベはアートもコレクションしているようで。
会場のあちこちに、バーナード・リーチや、ルーシー・リーの作品が展示されていました。
さらには、同郷のピカソによるセラミック作品も。
ロエベのアイテムと、斬新なスタイルで展示されていました。
とりわけ斬新だったのが、このスタイルでの展示↓
まさか砂に一部が埋められるとは。
ピカソ本人ですら想像だにしなかったことでしょう(笑)。
この光景もわりとインパクトがありましたが、
それ以上にインパクトがあったのが、この光景。
高さ2mもある謎のキャラクターは、
2023年にロエベがスタジオジブリとコラボし、
『ハウルの動く城』をモチーフに制作したバッグを巨大化させたものです。
なんちゃってで作られた張りぼてでは決してなく、
ロエベのクラフトマンシップが総動員された本気の逸品。
当然、裏側もきっちりと作られていました。
きっとロエベのクラフトマンたちも、
「めんどくさい、めんどくさい…」と言いながら作ったのかも。
なお、ジブリとのコラボは他にも。
中でも一番印象的だったのが、
カオナシが背中にあるレザージャケット。
このレザージャケットを着る人が電車に乗る際には、
あのシーンを再現すべく、窓側を向いて座って欲しいものです。
ちなみに。
本展では、レザーアイテムだけでなく、
クリエイティブ・ディレクターのジョナサン・アンダーソンが、
就任して以来の10数年から厳選されたルックも紹介されています。
素直に素敵だなと思うルックもありましたが、
中には、TPOがまったくわからないルックもありました。
もし、この服を着てパーティーに出席したなら、
やはり飲酒は控えたほうがいいのでしょうか?
飲酒関係(?)で気になったルックをもう1つ。
新橋の酔っぱらったサラリーマンは、ネクタイを頭に巻きますが。
スタイリッシュな酔っぱらいは、このスタイルなのかもしれません。



















