第百九十五話 国宝ハンター、考察する! | アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】

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前回までのあらすじ~

日本の国宝をすべて目にするには、

一体どれくらいの労力がかかるのだろうか。

そんな疑問に自ら答えを出すべく、2011年より、

国宝を求めて日本全国を旅している国宝ハンター・とに~。

月日を重ねるごとに、国宝への愛着が増し、

いつの間にやら、年齢も41歳となっていました。

国宝に恋した41歳。

今日も旅を続けています。

 

 

先日、池袋駅の辺りを何気なく歩いていた時のこと。

このようなポスターが、ふと目に飛び込んできました。

 

 

 

どうやら、今年2024年は、

古代東北の政治・文化の中心として繁栄した、

多賀城が創建して1300年という節目の年だそうで。

「つなぐ、つなげる。1300年。」をキャッチフレーズに、

多賀城創建1300年記念事業が行われているようです。

多賀城といえば、今年の春にアレが国宝に指定されましたっけ。

これは行くしかないですね!

 

というわけで。

思い切って、多賀城に足を運んでみることにしました。

JRには「多賀城」という駅もありますが、

特別史跡である多賀城跡の最寄り駅は、「国府多賀城」とのこと。

名前は似ていますが、2つの駅は距離にして約2.5㎞も離れています。

これから行かれる方は、どうぞお間違えのないように。

 

自分も一瞬、そのトラップ(?)に引っ掛かりそうになったものの、

済んでのところで気が付いて、無事に国府多賀城駅のほうに着きました。

こちらが、その駅前の様子です↓

 

 

 

池袋駅で見かけたポスターは、

だいぶ人で賑わっている感じでしたが、

実際の駅前は、そうでもありませんでした。

 

まぁ、でも、駅前はこんな感じでも、

きっと肝心の多賀城跡は人で賑わっているはず!

 

 

 

いや、誰もおらんのかーーい!!

 

 

ポスターの中での多賀城跡は、

あんなにも人が溢れていたというのに。

しかも、ポスターの中で、

もっとも目を惹いていた多賀城南門は、

表側は立入禁止で、裏側からしか観られず。

 

 

 

もちろん立派ではありましたが、

奈良の平城京の正門(朱雀門)と比べてしまうと・・・う~ん。

 

とはいえ、国宝ハンターとしては、観光がメインではありません。

国宝さえ観られれば良いのです。

お目当ての国宝は、こちらの覆堂に収められています。

 

 

 

その中を覗いてみると・・・・・

 

 

 

《多賀城碑〈天平宝字六年十二月一日/〉》(ジャンル:古文書)がありました。

多賀城碑は、奈良時代の貴族・藤原朝狩が、

762年に多賀城を大改修した際に、その記念碑として建造したもので、

同じく国宝の那須国造碑とともに、日本三古碑の1つに数えられています。

あの松尾芭蕉もこの地を訪れた際には、

多賀城碑と対面し、その感激を『奥の細道』に記したとか。

 

なお、碑の中で最も大きく書かれているのは、最上部の『西』の一字。

その下の前半部には、奈良の平城京や常陸国などから多賀城までの距離が、

後半部には、多賀城の創建や大改修、この碑が建造された年が記載されています。

 

ちなみに。

『西』の下に書かれた文章の文字数は、140字です。

そう、ちょうどX(Twitter)の文字制限数と一致するんだよね。

これはもう偶然なんかじゃないよね。

Twitterは多賀城碑を参考にしていたかもしれないって話。

信じるか信じないかはあなた次第です。

 

 

今現在の国宝ハンティング数 1057/1143




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