第百九十六話 国宝ハンター、剥がされる! | アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】

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前回までのあらすじ~

「国宝なんとなく見ているようじゃ無理か。

国宝はね、ハンティングしないと。」

もし、新メンバーオーディションがあったら、

そんな発言をするであろう国宝ハンター・とに~。

全国に散らばるtimelessな国宝を求めて、今日も日本中を駆け巡る!

 

 

山梨県にある塩山駅にやってきました。

 

 

 

山梨県といえば、武田信玄公。

駅前には当然のように、その像が設置されています。

 

 

 

訪れた日は10月20日。

この日は、駅の近くの広場にて、

「甲州市 およっちょい祭り」が開催されていました。

 

 

 

「およっちょい」とは、甲州地方の方言で「お寄りください」とのこと。

しかし、国宝ハンター的には、

祭りに寄る前に、行かねばならないところがあるのです。

そう、祭りのポスターの左下に掲載されていたこちらに。

 

 

 

公開されるのは、この日の9時半から11時半まで。

わずか2時間のみです。

しかも、雨が降ったら、時間短縮または中止。

観るのにかなりハードルの高い国宝です。

 

 

さて、国宝のある菅田天神社に到着したのは、

公開開始の9時半から10分ほどたった頃でした。

これなら余裕で観られるはず・・・・・・と思ったら!

 

 

 

え、なんか行列できてない?!

 

 

なんと、このレアな国宝を観るために、

老若男女、多くの人々が集まっていたのです。

僕が訪れた時点では、ざっと200人以上は並んでいました。

とはいえ、30分も並べば、国宝が観られることでしょう。

そう、高をくくっていたのですが。

 

時計30分後時計

 

 

 

ほとんど進んでないじゃん(泣)!!

 

この頃になって、ようやく理由がわかってきました。

どうやら2人、ないしは、1グループずつしか見学できないようです。

しかも、時間は1分まで。

なるほど。握手会のようなシステムなのですね。

 

時計さらに30分後時計

 

 

 

ようやく国宝が奉納されている社が見えてきました。

1時間も待たされたので、不思議と、会いたい気持ちも増しています。

 

そして、列に並んでから約80分後。

ついに、その時がやってきました。

 

 

 

《小桜韋威鎧〈兜、大袖付/〉》(ジャンル:工芸品)とのご対面です。

 

 

 

《小桜韋威鎧〈兜、大袖付/〉》は、平安時代に後期に制作されたもので、

盾が必要ないくらいに丈夫であることから、「楯無の鎧」とも称されています。

甲斐の武田氏の家宝として大事に伝わり、

甲斐武田家の当主が、出陣の際などここぞという時には、

「御旗楯無も御照覧あれ!」と宣誓したそうです。

 

ちなみに。

名前に小桜とあるように、小桜の紋がびっしりと施されています。

 

 

 

ただ、年月が経っているので、あまり小桜のようには見えず。。。

黄色っぽい地と相まって、ヒョウ柄のように見えました。

もしかしたら、ヒョウ柄のルーツは、この鎧だったりして?

ということは、この鎧が無かったら、

大阪のオバチャンや浜崎あゆみのファッションも変わっていたのか?!

 

「はーい。1分経ちました」

 

ヒョウ柄ばかりに気を取られて、対面終了。

もっと全体的に隅々まで観ておくべきでした。

 

 

今現在の国宝ハンティング数 1058/1143




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