モネ 睡蓮のとき | アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】

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今年2024年の大本命展覧会“モネ 睡蓮のとき”が、

いよいよ上野の国立西洋美術館で開幕いたしました!

 

(注:展示室内の写真撮影は、特別に許可を頂いております。)

 

 

日本人がとりわけ好きな画家、クロード・モネ。

そのたくさんある代表作の中でも、

特に「睡蓮」に焦点を当てたのが本展。

いうなれば、王道of王道の展覧会です!

出展数は、60数点。

そのうちの大半を占める約50点が、

世界最大級のモネ・コレクションを誇る、

パリのマルモッタン・モネ美術館から来日しています。

 

「モネ 睡蓮のとき」展示風景、国立西洋美術館、2024−2025年

 

 

さらに、国立西洋美術館はもちろん、

ポーラ美術館やひろしま美術館といった、

日本全国の美術館からも珠玉のモネ作品が集結!

 

「モネ 睡蓮のとき」展示風景、国立西洋美術館、2024−2025年

 

 

これまでモネの展覧会は日本で幾度となく開催されてきましたが、

本展が考えうる限り、“最強のモネ展”、“キング・オブ・モネ展”と言えましょう。

文句のつけようがありませんでした。

強いて一つだけあげるとするならば、

これから先にモネ展が開催されるとしたら、

物足りなく感じられてしまうかも、ということくらいです(笑)。

星星星

 

 

さて、本展は全4章で構成されています。

まず第1章は、「セーヌ河から睡蓮の池へ」。

モネは画業の最初から、睡蓮の池を描いていたわけではありません。

はじめは、セーヌ河やロンドンの風景を描いていました。

 

クロード・モネ《ジヴェルニー近くのセーヌ河支流、日の出》 1897年 油彩/カンヴァス 

マルモッタン・モネ美術館、パリ(エフリュシ・ド・ロチルド邸、サン=ジャン=キャップ=フェラより寄託)

© musée Marmottan Monet / Studio Christian Baraja SLB

 

 

それから、本人曰く、水と反映を描くことに憑りつかれ、

睡蓮のある池という独自のモチーフに辿り着いたのです。

なお、第1章では、その後300点近く描くことになる、

「睡蓮のある池」の貴重な最初期の作品も紹介されていました。

 

クロード・モネ《睡蓮、夕暮れの効果》 1897年 油彩/カンヴァス マルモッタン・モネ美術館、パリ

© musée Marmottan Monet / Studio Christian Baraja SLB

 

 

続く第2章は、「水と花々の装飾」。

70代になったモネは、装飾画の構想に精力的に取り組むようになります。

“モネ=睡蓮の人”という印象が強いですが、

実は、装飾画の構想段階では、アガパンサスの花もあったそう。

 

クロード・モネ《アガパンサス》 1914-1917年頃 油彩/カンヴァス マルモッタン・モネ美術館、パリ © musée Marmottan Monet

 

 

さらに、モネの庭には藤棚もあったそうで、

睡蓮のある池の上を藤の花の絵で飾る構想もあったそうです。

 

いずれもクロード・モネ《藤》 1919-1920年頃 油彩/カンヴァス マルモッタン・モネ美術館、パリ

 

 

ところが、財政上の理由から、その装飾画の構想は頓挫することに。

しかし、その時の構想がのちに、

オランジュリーの大装飾画へと引き継がれるわけです。

そんなモネ晩年の集大成をフォーカスしたのが、

本展のハイライトともいうべき第3章「大装飾画への道」。

 

 

 

こちらでは、大画面に描かれた睡蓮の数々が、

オランジュリーの楕円形の展示室を模した空間に展示されています。

 

 

 

冗談抜きで、一瞬だけ本当に、

「あれ?オランジュリーに来たっけ?」と思ってしまいました。

なお、こちらの展示空間に関しては、写真撮影も可能となっています。

 

本展を締めくくる第4章は「交響する色彩」。

こちらでは、最晩年のモネの色彩の変化にスポットが当てられています。

 

「モネ 睡蓮のとき」展示風景、国立西洋美術館、2024−2025年

 

 

↑さて、こちらの2点の写真に描かれた絵ですが、

実はどちらも同じ、モネの庭の太鼓橋がモチーフです。

しかし、驚くほど色彩が変化しています。

抽象度も増しています。

その原因は、白内障。

視力は徐々に悪化し、苦痛に襲われながらも、

画家として失明を恐れたモネは、頑なに手術を拒み続けたそうです。

そんな日々の中で、モネは自身の眼で見た光景を描き続けました。

 

クロード・モネ《日本の橋》 1918-1924年頃 油彩/カンヴァス マルモッタン・モネ美術館、パリ © musée Marmottan Monet

 

 

それまでのモネが描く睡蓮の絵は、観るだけで心が穏やかになりましたが。

第4章で紹介されていた睡蓮は一転して、鬼気迫る迫力がありました。

クラシック曲から急にハードロックになったような。

画面からエレキサウンドが聴こえてくるようでした。

 

 

ちなみに。

展覧会のラストでは、エピローグとして、

睡蓮を描いた2点の絵が並べて紹介されていました。

 

 

 

《枝垂れ柳と睡蓮の池》《睡蓮》

どちらも、1916~19年頃に描かれた作品です。

制作された当時は、第一次世界大戦中の真っただ中。

日本では幽霊の象徴とされる枝垂れ柳の木ですが、

西洋では、まるで涙を流しているかのような姿から、

悲しみや服喪を象徴するシンボルとされているそうです。

それを知ったうえで改めて観てみると、

画面からレクイエムのようメロディが聴こえてくるようでした。

クラシックからのハードロック、からのレクイエム。

ジャンル幅が広いプレイリストのような画家人生です。

 

 

 ┃会期:2024年10月5日(土)~2025年2月11日(火・祝)

 ┃休館日:月曜日、11月5日(火)、 12月28日(土)~2025年1月1日(水・祝)、1月14日(火)

 ┃会場:国立西洋美術館
 ┃https://www.ntv.co.jp/monet2024/

 

 

~読者の皆様へのプレゼント~  
“モネ展”の無料鑑賞券を5組10名様にプレゼントいたします。  
展覧会名・住所・氏名・電話番号を添えて、以下のメールフォームより応募くださいませ。  
https://ws.formzu.net/fgen/S98375463/ 
なお、〆切は11月5日です。当選は発送をもって代えさせていただきます。

 

 

 

 

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